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インナー・コンパス
「どんな時にわたしを想う?」
「蝶を見た時かな」
わたしの誕生日に、一羽の蝶が生まれた。
オレンジ色に独特のパターンの羽根を持つ、彼女の名はMonarch(モナーク)。
後で知ったのだけれど、この蝶は渡り鳥のように「旅する蝶」として知られ、カナダから南メキシコまで何千キロという距離を飛ぶのだという。
〝As they have an inner compass that leads the way〟
一度も飛んだことのない旅路であっても、内なるコンパスに導かれて。
わたしも、このインナー・コンパスを持っているのだろうか。
きっと。
それが、わたしたちを出逢わせた。
貴方が誰だか、知らないうちから、
わたしはあなたを知っていた。
それは、きっと、
DNAの記憶だとか、過去生の、または、コレクティブ・コンシャスネス(集合的無意識)の家族の記憶とも、呼べるのかもしれない。
春の、
夏のはじまりの東オーストラリアには、このモナークが舞っていて、わたしはあなたたちを見るたびに、ガーディアンやメッセンジャーからの囁きを聴いている。
みずかめ座の満月の夜、トゥルシーの花で一晩、羽根を休めていったモナーク。
息子が隣町で弱っていた子をレスキュー。
そのまま、一緒にバイロンベイの町へ。
その美しいオレンジ色の羽根から、
モナークの群れに出逢うと、それは太陽からの祝福だ、という言い伝えがあるのだそうだ。
そんな話をしていたら、今朝、友人が、Monarchのさなぎをプレゼントしてくれたのだった。
パールのようになめらかな淡いエメラルド色で、上部にゴールドのライン、下部に、同じく金色のドット。
なんとも美しく、まるでそれ自体がジュエリーのよう。
今、この瞬間・瞬間にも、小さな宇宙のなかで、繰り広げられるメタモルフォーゼ!
「だんだんに色が濃くなって、最後に青く、暗い色になったら、すぐに生まれるよ」
近所の仲よしの子どもがそう、教えてくれた。
きっと、サティヤ(息子)が、お腹のなかに居たころのように、たくさんの歌を捧げよう。
風の音や、鳥の声と一緒に。
愛として認識した世界に生まれ、光を羽ばたけるよう。
明日の金曜日11月19日は、満月の部分月食
そして、その2週間後、12月4日には、射手座新月の皆既日蝕を迎える。
さあ、わたしたちの内なる羅針盤に耳を澄ませて。
月食と日蝕の狭間
陰陽極まる、このトンネルで、パラレルに存在する世界と次元、わたしたちは、光と闇のどちらも選べるとして。
いったい、わたしは、何処に行きたいのだろう。
いったい、あなたは、何処へ向かうのだろう。
〝
二つは比例する
君たちの知力と、
君達が悲劇の存在を認める度合い、
毛虫が終末と思う、その形態
救世主は蝶と名付けた。
〟
「イリュージョン」
リチャード・バック
薔薇の香りを辿って
わたしは、きっと、あなたに逢いに行く。
そこが何処だか、わたしのハートはすでに知っているのだから。