その他の機能性構音障害について
・鼻咽腔構音 “びいんくうこうおん“
通常は口から出るはずの音が鼻から出てしまうため、鼻にかかったような、つまったような独特の発音の仕方になります。
い列音
(のばすと“いー“の音になる音)
い、き、し、ち、じ など
う列音
(のばすと“うー“の音になる音)
う、く、ぐ、す、つ、ず など
さ行、ざ行 など
上記の音が入っている言葉に目立ちやすく、一部または全部と、その子によって様々です。
練習すれば上手になる発音の仕方です。正しく言えるようになると、聞き取りやすくなるので、全体的な印象がぐんとよくなります。
・声門破裂音 “せいもんはれつおん“
本来口の中や唇を使って出すはずの音を、のどのあたりに力を入れて音を作るために、のどが詰まったような発音の仕方になります。
声門破裂音の相談件数は非常に多いわけではありませんが、中には声門破裂音なのか単なる子音の省略なのか、見極めの必要なケースもあります。
ぱ行、か行、た行、さ行、は行など
ぱんだ→あんだ
ふうせん→うーせん
のように子音が省略され “あいうえお“ に聞こえ、かつのどが詰まるような音になるのが特徴です。
口蓋裂に伴う構音障害としても、みられることがあります。
のどに入る不自然な力を、意識させない形で緊張を取りながら、正しい音を作る練習をしていきます。
こちらも、スモールステップで積み重ねていくことが大切と考えます。
正しく言える音が一つ増える度に伝わりやすく、聞き取りやすくなっていきます。
お子さん本人の自信につながり、お母さんお父さんの安心につながります。