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Anim4gineのComfyUIワークフロー配布+使用する時に気を付けた方が良い事

ワークフロー配布

【注意!!】この話はComfyUIを導入している前提なので、もしA1111版やForge、reForgeといった他の環境を組んでいてComfyUIをやった事がない方は勇気を振り絞ってComfyUIを導入してみよう。初心者にとってはこのワークフローはかなり癖の強いものなので、ComfyUI内のワークフロー > テンプレートを参照 > 画像生成 の順にアクセスしてワークフローのイロハを学ぼう。

↓ワークフローはこちら↓

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0.読み込み時のエラー対応

ワークフローを読み込むとエラーが出るかもしれないので、もし発生したらManager > Install Missing Custom Nodes の順で移動し、必要なカスタムノードを導入しよう。足りないカスタムノードを一通りインストールしたらComfyUIを再起動する。

1.重要な設定

チェックポイントとVAEが自身の使用したいモデルと照らし合わせて確認してみよう。解像度設定はempty latentで設定できるが、破綻を防ぎつつ高い解像度を生成したい場合は画像を拡大(指定サイズ)で最大2倍まで拡大できるので試してみよう。

2.プロンプト

緑色が生成したい内容(ポジティブプロンプト)で、赤色が除外したい内容(ネガティブプロンプト)だ。ComfyUIのBREAK構文は複雑なので、シンプルにしたい方はConcat Conditioningsを消して一つのノードにプロンプトをまとめよう。

3.複数の処理系統

ここでは基本的に1と2で入力した情報を処理して画像を生成するスペースなので、ステップ、CFGスケール、サンプラー名、スケジューラーの4種類を編集しよう。これらは一部を除き、ほとんどが各チェックポイントモデルの公式ページに載っている。
Anim4gineの場合はすでに最適化されているので、このままで十分だ。

4.FaceDetailer

ここでは2種類の検出の為のモデルを読み込む。このワークフローでは目を検出し、目を修正するように指示している。wildcard部分はただの空のテキストをインプットしているだけで、特に意味を持たせていない。

5.画像を保存

このように書くと生成した時期でフォルダが分けられるので非常に便利だ。

Anim4gineをどう活かすか

Anim4gineはとてもプロンプトの効きが良く、さらに公式発表によると2025年1月までの人気キャラクターは大体理解しているらしい。自分が思い描くキャラクターをSDXL系統のモデルで描きたいとしたら、Anim4gineは最適解の一つになるだろう。背景も描画力が上がったのでAnim4gineで簡単な背景が描けるし、レイヤーを分けて背景部分を任意のモデルに任せても良いだろう。

Anim4gineを使う時に気を付けた方が良い事

Anim4gineを使ってみていくつか気になる部分があった

LoRAがAnim4gineに最適化されているか確認する方が良い

Pony DIffusion V6やIllustrious向けLoRAなど、拡散モデルの構造に互換性がある事からエラーが出ずそのまま動くLoRAもあるのだが、効果が出にくかったり予想外の生成結果が出る事があるので初心者の方はLoRAがAnim4gine(Animagine XL V4と書かれる事もある)にネイティブ対応しているか確認してみよう。

指が破綻しやすい

指が破綻しやすいので、TextualInversionやFaceDetailer、Anim4gine派生モデルなどを使うと改善できるかもしれない。

品質系のプロンプトを欲張ると破綻してしまう

品質をよくする手法として、SD1.X時代には品質系プロンプトを山のように盛る事が流行った。著者はAnim4gineを触る前にこれによく似た拡散モデル"Moescape Diffusion 1.0-FULL"を触っていた。このモデルはプロンプトが研ぎ澄まされている程イラストが良くなるらしく、品質系のプロンプトをマシマシにすると良いイラストが生成できた。しかしAnim4gineだと品質系プロンプトに引っ張られてしまうので、品質系プロンプトは極端に盛らないように気をつけよう。ちなみにMoescape Diffusion 1.0-FULLはこちらから試せる。

moescape.ai/

まとめ

今でもSDXL1.0系統のモデルは画像生成コミュニティの中心にあるが、それは間違いなくAnimagine XL3.0のおかげでもある。アニメベースのAIを民主的にするために数々の困難や逆風に立ち向かったLinaqrufさんを見ると、少し励まされるような気分になれる。今はAnim4gineがあり、これからも数々の計画の為にCagliostro Research Labは時間を惜しまずに研究を重ねている。彼らを応援するためにも、このAnim4gineで"面白さ"や"萌え"をコミュニティに広げていこう。

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