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THE VIBESのお話

一周回ってシンプルなタイトルになりました。
シンプルイズベスト。
やっと、SixTONESくんのバイブスのレビューを書くことにした。ちょっとほかのアーティストさんが立て込んでいたので…(小声)
その間にまた新譜が。あらどうしましょう。

1. こっから

ファンキーなブラスとバンドが泥臭くて彼ららしい、10枚目のシングル。
SixTONESの5年目、こっから始まるぜ!
とでも言うような、満を持しての一曲目が「こっから」。これだけでもう、このアルバムがとんでもない爆発力を持っていることがわかる。
最初はこの曲しかない。納得の始まりである。

2. Alright

軽快なバンドサウンドが洒脱な、明るい一曲。
でも底抜けに明るいんじゃなくて、落ち着いている。その落ち着きは、やはりここ最近で獲得してきたものなんじゃないかなと。
「水面に映る観覧車」や「煌々と光るビルライト」、「潮風受けたって 目を瞑ることなんてしない」という歌詞が、どこか横浜の町並みを思い浮かべたりもできそう。

3. アンセム

ヒップホップから移り変わるロックも楽しめる、アルバムのリード曲。
「間違いでも 場違いでも 勘違いでも 止まる気ないんだって」
「狙い定めろ GOAL この仲間と GO」
歌詞が全てを物語っている。これが彼らの、そして我々のAnthem(賛歌、応援歌)だ。

MVでも、最後にロック調に変わるところで、体育館がステージみたいになっていて本当にかっこいいので見ていない人はぜひ目撃を!

4. ABARERO

曲調も歌詞もそして歌っている人も「ABARE」まくっている、超攻撃型ヒップホップチューン。
アンセムからじわじわと攻めてきている。題名からしてここが頂点かと思いきや、まだ行くんだSixTONESは。
まるで山頂のない山のよう。果てしない力がある。
4曲目で分かったんだが、このアルバム、聴くのに体力いるのかもしれない。(?)

5. Something from Nothing

ひとしきり暴れたあとに待ち構えるのは、激しいヘヴィメタ調のロック。
何だかデスボイスとかいうのを曲中に取り入れているらしい…うん、怖い。
とにかく強気なSixTONES、最後には「Now look at us!SixTONES」と自信満々な捨て台詞を残して曲を閉じる。
やっぱりSixTONESには激しめのロックだ、と再確認できるような曲。

6. Only Holy

SixTONES初のウィンターソング。
とことん激しかった流れは一気にガラッと変わり、もうそこは雪がしんしんと降り積もる街。
ピアノの音色が優しく、歌声も丁寧でとっても温かい。まるで暖炉のそばで聴いているような感覚になる。
個人的には、「Let it snow」というフレーズがお気に入り。雪を降らせよう。そんなことできるのか?……SixTONESならできるか。

7. DON-DON-DON

心安らぐ休憩タイムはもう終わりです。何て言ったって、このアルバムは「THE VIBES」なんですから。
ライブで必ず披露してくれそうな感じ。こういう「WHIP THAT」とか「Special Order」系、絶対入ってる。
とにかくライブでペンライトをガンガン振ると楽しい、ブチアゲソング。

8. Bang Bang Bangin'

ちょっとSixTONESさん、アッパーチューンで盛り上げすぎじゃないですか。これ以上フロアを興奮させてどうすんの、と突っ込みたくなる曲の畳み掛け方。
「My name is "fire burn" a.k.a is SixTONES」
「My name is "ice cool" クセになる」という対比の歌詞がまた面白い。
「a.k.a」というのはヒップホップの言葉で、「also known as」の略で「別名」などの意味があるそう。
炎の別名、SixTONES。カッケー!

9. SPECIAL

そろそろ彼らは落ち着く気になったようだ。気の向くまま、気楽にリラックスして行こう!みたいなチルな雰囲気漂う一曲である。
歌詞中の「どんな時も笑い合える teammate」って、メンバー同士のことを言ってるんじゃないかな、と思ってみたり。

10. Seize the day

やっと全英詞が来た!と私は大興奮していたこの曲。
どこか洋楽っぽさもあるんだけど、王道のJポップみたいな綺麗なメロディーライン。
何かのインタビューで大我さん(かな?)が言っていたように、これを2、3年前の彼らが歌っていたら、日本語が多めだったかもしれない。
今のSixTONESは、英語で歌える。それだけの自信がついた、なんてこともうかがえた。

9. TOP SECRET

そしてついに大人の6人が顔を見せる。セクシーな本領発揮。あれ、本領ってどこだろう。全部のジャンルが本領なんじゃないかと疑い始める今日この頃。
なんかよく分からないけど、すごく最近の曲っぽいなー、なんて。

10. CREAK

3形態共通の本編を締めくくるのは、11枚目のシングル。北斗さんも主演をした「ノッキンオン・ロックドドア」の主題歌であった。
嵐で言う「Monster」や「Believe」みたいな、アイドルの王道クール。でもコーラスワークが複雑だったり、メロディーが案外難しかったりとSixTONESというブランドを保つのには抜かりない。

11. DRAMA

ここでまた本領(の一部)をやってくる。
低音が効いた、妖艶なダンスが似合いそうなダークな世界観の曲。
よく聴くとけっこう歌い回しが面白くて、「この人こんな歌い方もするんだ!」みたいな発見もけっこうある。
あと2番以降のサビで上ハモが登場しているのがなんか嬉しい。2番は大我くんで、ラスサビ、もしかして高地くんが上いっちゃってる…?
最近、逆にみんなが色んな歌い方するからもう誰が誰だかわかんない。

12. House of Cards

和訳すると、「砂上の楼閣」らしい。カードの家だからそうなるのか。
儚く切ないバラード。今までのアルバムだともう少しくらいバラードが入ってたけど、今回はこれと「Only Holy」しかない。本当に攻めてるんだな、と。
あと6人の曲で、樹くんに加えて高地くんもラップしてるのが珍しいなと感じた。いいぞ、どんどんやってくれ。

13. Blue Days(Jesse×Yugo Kochi)

イントロのアコースティックギターのリフが印象的な、優しいミドルチューン。
A、Bメロの低いラップ調が高地くんに似合いすぎている。待って高地くんのこと書きすぎかな。もちろん、ジェシーくんは安定の声と歌唱力。
一番最後の「歌を歌うよ」だけが2人で歌うユニゾンってところが、グッとくる。

14. 希望の唄(Taiga Kyomoto×Shintaro Morimoto)

ありがとうございます私の大好きな爽やかロック…。
京本大我のロック感×森本慎太郎の爽やかさ、これをまさに体現しているのが「希望の唄」なんだと思う。ドンピシャ。
今をがむしゃらに生きる、そんな想いを明るく力強く歌い上げている。
MVも、青空の下緑の中でっていうシチュエーションがこれまたぴったりすぎて…。

15. スーパーボーイ(Hokuto Matsumura×Juri Tanaka)

最初に聴いた感想、「何喋ってんだ君たち?」でした。ホントにラジオかと思った。

そういえばこないださぁ
ん?
ちょっと空いた時間で地元ふらっと帰ってさ
へーいいじゃん
いやそうなのよ「懐かし~」とか言ってガキの頃思い出したり
そいや俺もこないだ実家帰った時見つけたわー
何を?
最強の縄跳び
なんだよそれ

「スーパーボーイ」1番Aメロ(一部)

長くなるのでここら辺まで。本当にほくじゅりの会話。
実際、2人が喋っているのを作詞作曲の佐伯youthKさんがボイスメモに残し、そこから歌詞向きに少し修正したものなんだそう。
これは歌なのかラップなのか、はたまたただのお喋りなのか。どれだと思うかは、あなた次第。なんつって。

16. 君がいない

発売までその全貌を隠されていた、秘めたるトラック。
すると発売後に、MVが放出された。
「君がいない」というタイトルからしてバラードかと思っていた(本当はZARDの同タイトル曲しか思いつかなかった)が、蓋を開けてみれば混沌とした禍々しいラブソングではないか。
これは、予想がつかなかった。

17. ONE SONG

お洒落なカッティングが際立つアコギが素敵な、明るく温かいアイドルソング。最後にこういう曲調を持ってくるっていうのが、何ともずるい。
「綺麗事なんて言えないよ 大丈夫 君と僕なら」
この一言で、この先も安心できる。彼らだって、きれいごとは口にできない。でも、”大丈夫”って確信はあるんだよ。そんなふうに私たちに対して言ってくれている気がしたり。

18. Drive -THE VIBES ver.-

「ABARERO」のカップリング、「Drive」のアルバムバージョン。さらに今作らしく、盛大で華やかになった。
ライブはこれでまた改造ジープに乗ってやってくると思ったら…デコトラだった。全然ドライブじゃない。
何ていうか、パレード。

4作目で、ついにSixTONES6人の本気が集結してしまったな、と末恐ろしさすら感じるこのアルバム。ずっと感じてるか。
とにかくロックが多くて私は大好きなので、邦ロック好きはぜひ!

ここまでお読みいただきありがとうございました。
mico

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