かまへん、かまへん。
これは僕の祖母のよく言う言葉です。
本当にいつも大きな器で構えていて、何かあっても「かまへん、なんとかなるわさ」と言っています。
両親がお店を始めたり、イベントなどもして沢山の人達が今まで来ましたが、みんなを優しく受け入れていました。
大家族に生まれて、栄養士の学校に進み、
名古屋での就職が決まったところで急に実家から、お前を嫁に出すから帰ってこいと言われ、19歳で嫁入り。
昔の家では拒否権は無く(拒否したらもう家には帰れなくなる)岡田家に嫁ぎました。
その頃はとても厳しい小姑のおばさんにお店のことや家のことを厳しく教わり、泣きながら日記を書いていたそうです。
祖父は当時の男性にしては珍しく、全く亭主関白の考えはなく、祖母に寄り添って話を聞いたり、小姑から守ったりもしてくれたそうです。
そんな大変な苦労があったのにいつも笑顔で大らかな祖母。
祖母の涙を初めて見たのは父の最期の時でした。
息子に先立たれる気持ちはとても僕らが想像しているよりもずっと辛く、悲しいものだっただと思いました。
タイトルの写真はニュージーランドに旅立つ前のもの。
すごく笑顔で良い表情の祖母ですが、踊りのお稽古の直前の写真だったので、えー!?今からとるんか?!という感じで(若干いやいや?)写真に応じていました(笑)
ばあちゃんいつもありがとう。
元気でおってな。