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ゼロウェイストセンター上勝

今回は上勝に行ってきました。
目的は、町全体でゼロウェイストを取り組み、
現在45もの分別があるというその場所と、
町民がゴミを自分で持ってきて分別するという
システムをとったごみ収集センターの
ゼロウェイストセンターを見てみたかったからです。

以前、僕の地元の資源回収センターに行った時、
瓶を資源回収してもらうのに、ダンボールに
入れて持っていきました。
ダンボールも資源回収だし、そのままどちらも
リサイクルに回せると思ってそうしました。

しかしその場で言われたのは衝撃的で、
瓶はゴミ袋に入れて下さいとのことでした。
僕は頭の上で、?がいっぱいになりました。

瓶を袋に入れて、すぐに回収ボックスに瓶のみ
入れる。
その後ゴミ袋は一般ゴミとして捨てられる。
その袋の意味は?
不燃ゴミを持っていった時も項目で分けたが、
分けきれないのはどうすればよいか尋ねると、
全て一般ゴミの収集車に放り込まれた、、。
これが地元の現状。
いや多くの市町村の現状だと思います。

しかしここ、上勝は違いました。
生ゴミは各家庭でコンポストを利用し堆肥化。
その他のゴミはこのセンターに持ってくる。
そうして、この町のリサイクル率は80%を達成。

その他の地域の大体のリサイクル率は20%。
それに比べれば遥かに達成しているが、
この町はゼロウェイストを目指しているので、
その先の残り20%への取り組みを現在している
そうです。
この先は生産者側、企業側の協力が絶対条件と
なります。

現代社会ではとても難しい事だが、
これが達成すればとてもすごい事です。

三重から車で走る事約4時間半。
家の車、ピンクのワゴンR(おばちゃんの車)は
明石大橋で強風に煽られ、飛んでいきそうになりながらもなんとか生還(笑)
車のない僕が、家にあるその車を乗ってから
はや1年以上でこれまでの走行距離の3倍くらいに
なっていました、、、。

徳島市内からも約1時間。
どんどんお店とかコンビニとかが無くなり、
山道をぐんぐん登っていきます。
美しい小川を横目に走っていき、崖が出てきたり
なんだかニュージーランドを思い出す感じの
風景が広がっていました。

そのうちに施設に到着。
チェックインをする建物、くるくるマーケットへ。 
ここはレセプション兼、町民の方が不要になった
まだ使えるものを置いており、町民及びここに
来た方が自由に持っていけるようにしている。
そしてドネーションの箱にサポートのお金を入れるというシステム。
持ってきた分の重量と持っていった重量を測り、
どれだけ不要なものを救えたかを数値化することで人々がその問題に向き合えるようになっている。

分別のエリアもそうだった。
スタッフの方の説明を受けながら見ていると、
全てのコーナーにその資源がどこで何になるか、そのために費用がいくらかかるか、もしくは回収でお金が入るものもある。

同じものでも綺麗に洗って持ってくるのと、
そのまま捨てるのではリサイクルされる資源、
そのためのコストが全然違う。
それが1項目毎に書かれている。

こうして可視化することによってリサイクルへの
協力を促している。
ちゃんと綺麗にして資源回収してもらえば、
むしろキロあたりいくらかプラスになり、
それが積もれば町にとっての収入にもなる。
まさに「塵も積もれば山となる」だ。
また同じもしくは形を変え、資源としてリサイクルされるものもあれば、固形燃料として変わるものもある。

普段よく見かけるものが意外と資源として、
リサイクルできないものもあった。
例えばレシートなど、表面がツルツルしていると
同じようにリサイクル出来なかったり、
瓶にプリントがされたものなども。

明日の朝、チェックアウトの際に、
分別体験を行います。

つづく。


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