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2021年、新たな10年が始まった

今年からまたブログを始めることにした。

10年前の2011年1月、会社の命を受け7年間赴任していたイギリスから、家族とともに帰国。その後、東日本大震災を体験し、愛娘二人の成長を側で見守りつつ、仕事では管理職となり、自分の歳も40代の後半に差し掛かった。

幼いころから社会人になるまで、実家のある新宿区早稲田で育った。幼稚園から高校までカトリック系の男子校に通い、早くから海外志向の感覚を植え付けられたことが大きかったのだろう。第一外国語はフランス語を学んだが、全くと言ってできなかった英語も、何となく駐在員時代に身についた。気づくとfacebookでたくさんの海外の友人と繋がり、日々連絡を取り合っている。そういったグローバルな交友関係は私の財産であり、そのように育ててくれた親と会社に感謝している。

イギリスから日本に戻り、縁あって川崎市中原区に居を構え、早くも10年が経つ。その間、自分の近くには必ず、多摩川の悠久の流れとその近隣の寺社や古墳といった『史跡』の存在があった。昔から地域住民の生活に密接に関わりながら「暴れ川」と畏れられ、氾濫を繰り返してきた多摩川の近郊には、人々が自然に対して祈りを捧げ、川とともに生きてきた証がある。趣味のランニングを兼ねてそうしたスポットを訪れると、古代から綿々と流れる人々の『思い』に触れたくなるのだ。海外で生活し、旅行や出張でたくさんの国を訪れ、そこに住む人や街並みに触れることが多かった自分が、改めて日本という国の素晴らしさと美しさに気づいた。

『我々日本人はどこから来て、どこへ向かうのだろうか』

2021年から始まる10年は、その答えに少しでも近づけるよう綴っていきたい。

写真:2020年12月 宮内春日神社(川崎市中原区)

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