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AIの進化が止まらない❸: 「SNSから災害・サイバ―攻撃・暴動を読み取る」「配送ルートの最適化する」
最近は、AIの進化が全く止まらないようです。
日々AIの新しい利用方法が新聞紙上を賑わしています。
私の投稿でもこれまで、「AIの進化が止まらない」シリーズを2回発行しました(↓参照)。
今日は、第3弾として、NEC系列企業とローソンの事例を紹介したいと思います。
1.NEC系、AIで危機検知 SNSから災害・サイバー情報【日本経済新聞2022.9.2朝刊、9.1電子版】
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この記事は、NECネッツエスアイ社が、SNS、ウェブサイト、ブログなどの世界中の公開情報を収集・分析し、自然災害やサイバー攻撃、暴動の発生を迅速に検知するサービスの提供を始めるという内容です。
情報分析にはAIが利用され、それらの信頼性を分析した上で、企業等の利用者に関わる情報を経営陣、管理職に通知するサービスのようです。
近年は新型コロナウイルスの感染拡大や物流の混乱、ロシアによるウクライナ侵攻など、事業の継続を脅かす出来事が多発。企業業績にも大きく影響を与えている。
BCP(Business Continuity Plan: 事業継続計画)対応は企業の経営層からの関心も高く、このような情報提供は、企業の非常時対応に有用であり、多くの受注が得られるようです。
【コメント】
今回のサービスは、AIを活用した自然災害、サイバー攻撃、暴動の発生等の情報提供です。
このサービスのデータ元は、SNS、ウェブサイト、ブログなので、情報分析による利用の可能性は無限大にあるように思えます。
例えば、情報分析から、消費者のニーズやウオンツを探り、絶対に売り上げが上がる新商品開発に利用することもできるし、開発した商品の世間の反応も次々入手でき、直ぐに改良のための開発に入ることもできます。
「株価の予想」「交通渋滞の予想」「観光地の渋滞予想」なんかも、これまで以上の精度を得ることもできそうです。
NECネッツエスアイ社の今後の事業展開が非常に楽しみです。
2.ローソン、物流網を再編 AIで最適な配送ルート作成【日本経済新聞2022.9.3夕刊、電子版】
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ローソンは、2025年2月までに配送のコストやCO2排出量を従来に比べ7%削減する計画を持っており、そのために物流網を再編するようです。
店舗の分布をもとに倉庫の最適な配置を割り出し移転・統合したり、店舗への配送に関してAIを活用して距離の短いルートに変えたりするとのことです。
現在はあらかじめ決めたルートで配送していますが、2023年度をメドに店舗の発注量や在庫状況をもとにAIが配送ルートを毎日組み替えるようにし、配送効率をさらに高めるようです。
ローソンでは、遠くの倉庫から商品を運び、倉庫の稼働率にばらつきがあるなど配送効率の悪さが課題になっていたようです。
2030年にCO2排出量を13年度比で50%削減する目標を掲げており、物流網の効率化や環境対応車両の導入を進めています。
【コメント】
物流業界には、「物流の2024年問題」があります。
「物流の2024年問題」とは、働き方改革関連法により、2024年4月1日以降、「自動車運転の業務」に対し、年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることによる発生しうる様々な問題のことを言います。
ドライバーの年間時間外労働時間の上限が制限されると、ドライバー不足になることが予想されます。
今回のローソンの対応は、CO2排出量の削減と物流費ダウンが目的としていますが、効率化が実現できると、「物流の2024年問題」への対応もし易くなると考えられます。
AIにより、「決められた配送ルート」が「毎日配送ルートを変更」するオペレーションになりますが、それにより、ローソンは非常に多くのメリットが得られそうです。
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