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SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」: 食品ロス削減事例❸:『絶対、食品ロスにしない』

1.SDGs目標12『つくる責任 つかう責任』と食品ロス

SDGs目標12は、「持続可能な生産消費形態を確保する」ことを目標としています。

ターゲット12.3には、「小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンおける食料の損失を減少させる」と書かれています。

食品廃棄物の中でも「本来食べられるのに廃棄される食品」を食品ロスと呼びます。

シリーズ❶(↓参照)では、食品ロスのうち「食品の加工や調理の途中で出てくる食べられるのに使わない可食部分」である食パンの耳の有効利用についてお話しました。

シリーズ❷(↓参照)では、食品ロスのうち「賞味期限切れの加工食品」(パン)に関して、賞味期限を3倍(3日→21日)にできるバリアフィルムの技術についてお話ししました。

本日の投稿では、「形が崩れたりした規格外の加工食品」を絶対、食品ロスにしない取り組みについて、紹介したいと思います。

今回の3つの事例は、いずれもテレビで紹介されており、非常に面白いと思い、websiteを探しました。


2.「かぼちゃまんじゅう」の皮が破裂

これは、山形県にある創業60年の『菓子処六味庵』がTwitter上で紹介し話題になった事例です。

かぼちゃ餡のカスタードのような柔らかさが売りの「かぼちゃまんじゅう」は、製造過程で、その柔らかさが災いして、時々破裂してしまったようです。

本来は、失敗した「かぼちゃまんじゅう」は廃棄に回されていました。

ところが、「廃棄せず目をつけて売ってみては?」という提案が採用され、ゴマで小さな目を付けたところ、破裂したところが口に見え、個性豊かな表情のまんじゅうになったそうです(↓のTwitter参照)

これまでは不良品として廃棄していたものが、ちょっとした工夫で、かわいらしさが人気を呼び、あっという間に完売したそうです。


3.「うしサブレ」が骨折!

これは、北海道のファームデザインズの「うしサブレ」の事例です。

同社のネットショップを見ると、「うしサブレ」は、模様も1枚1枚ちがう手のこんだ一品!で、冷蔵で「10頭入」「30頭入」があるようです。

この商品は、TV、雑誌にも多数とりあげられている、看板商品だそうです。

ネットショップのサイトにも、注意書きとして、

「※サブレ類は衝撃に弱いため、運送中に割れが生じることがございます。ご了承の上、ご注文下さい。」

と書かれているように繊細な商品のようです。

そのため、製造過程で折れてしまうこともあるようです。

そこで、ファームデザインズが考えたのが、「骨折サブレ」。

割れてしまった「うしサブレ」を「骨折サブレ」として販売するようになったようです。

「割れてもサクサク、美味しいのが変わらない!」のキャッチコピーで販売していました。

多分、この商品も可愛いと評判なのではないでしょうか(↓参照)。

販売価格を見ると、骨折していないサブレと比較すると、ちょっとお安くなっていますが、廃棄するよりは、ず〜っといいですよね。


4.「ぴよりん」チャレンジ

「ぴよりん」は、“藤井聡太二冠(当時)が食べた!” と言うことで大ブレークしました♪

名古屋コーチンの卵を使用したプリンを、ババロアと粉末状のスポンジで包んだひよこ型スイーツです。

以前の私の投稿で、独断の名古屋(東海地方)土産ランキング第3位にランキングしています。

実は、この「ぴよりん」には弱点が2つあります。

それは、「揺れ」と「暑さ」。

名古屋駅で買って、電車に乗った後、歩いて家に運んでいるうちに “ぷにぷに”、“ぐて〜っ”となってしまいかねません。

せっかくお土産に買ったのに、親戚や友達の家で箱を空けると、「「ぴよりん」はどこ?」なんてことになりかねません。

そんな ”ぷにぷに” ”ぐて〜っ” とした「ぴよりん」になってしまうと、「こんなのいらないっ」なんて、子供から嫌われ、食品ロスになりかねません。

そこで、有名になった「ぴよりん」をどうやったら、家まで健康な状態で運べるか?というTV番組が生まれました。

こういった番組があると、「ぴよりん」は繊細だと言うことを皆が理解し、大切に保管する。

そうすると食品ロスが減るのではないかと思います(あくまで私見です)。

その番組がこれ(↓参照)。

新幹線で名古屋から新横浜まで運んだ320羽の「ぴよりん」が、なんと全員無傷!で完売になったとのことです。


何はともあれ、今回の3つの事例で、食品ロスをなくすために、皆でいろいろな工夫をすることが如何に大切かということが理解できました。


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