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「幻視世界の天使たち」エピソード2(鎌倉編)を短く読む

「幻視世界の天使たち」の鎌倉を舞台にした第16話から第28話まのあらすじを記します。

(あらすじ)
鎌倉大学史学科の二年生北仁(きたじん)はコンバイ社が運営するオンライン・ゲーム魔境の伝説で優れた腕前を誇った。仁は元寇でのモンゴル帝国軍の敗走の謎解きゲーム中に意識がその世界に入り込み現実に戻れなくなってしまった。仁はゲームの世界で鎌倉時代の対馬沖で僧の姿をした大きな魔物に襲われる幻を見ていた。
その頃世界警察機構は世界各地で起きているコンバイの魔境の伝説のユーザーがゲーム中に夢遊病者となる事件について、国際的な武器密売組織関与の情報を収集していた。
仁の同級生篠原セナは、六カ月前に中央アジアのウリグシクで夫のユースフ教授と共に行方不明となった姉のミカから手紙を受け取った。その手紙には幻視から人を救う道具が鎌倉の樹恩寺にあり、仁の兄北悟志と相談するようにとあった。悟志はセナに、嘗てコンバイにより人体実験をさせられているユースフ教授をミカと救ったこと、幻視から現実に戻るために必要なのは樹恩寺所蔵の銅鏡であることを話し、弟の仁を救って欲しいと言う。
セナは悟志、同級生の南陵と共に祖父廣元が住職を勤める樹恩寺で、廣元が預かっていたミカのメッセージを聞いた。ミカは、元寇でモンゴル軍が戦士の士気向上にある薬と特殊な光を放つ銅鏡を用いたが、それを使うと人が心で強く望んでいるもの、恐れているものが現れる。それを兵器に利用するためコンバイと兵器密売組織が魔境の伝説のプレーヤーで人体実験をしており、その幻視の状態に陥ったプレーヤーを現実世界に戻すためには、樹恩寺に収蔵されている銅鏡の青い光を見させるしかないと言う。
これを聞き、悟志と陵、セナは樹恩寺の銅鏡を使い、仁を幻視の世界から救い出した。救い出された仁はセナに、セナの篠原家、仁の北家、陵の南家の一族に関わる秘密を話した。この三家族は鎌倉時代の元寇の頃からモンゴル軍が用いた恐ろしい魔法を封印し、その秘密を悪用しようという者が現れた時には、三家族で力を合わせてそれを防ぐという掟があることを話した。その魔法とは銅鏡を使って魔物を出現させる方法であった。
仁が家に帰ると今度は悟志が幻視の世界に入っており、銅鏡も誰かに持ち去られていた。悟志の現実へ引き戻す方法を考えるため、樹恩寺の廣元のもとにセナと仁と陵が集まった。相談の結果、ミカの知恵を借りる必要があると考え、ミカの手紙を送ってきたウリグシク大学のワン教授に会いミカとユースフの奪回を図ることにした。

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