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芝公園は都会の真ん中で歴史的な建物を観たり森林の中を歩いたりできる所です

~日比谷通りを歩いて芝公園へ 増上寺、都会の森と谷、東京タワー~

都心の真ん中を走る日比谷通りは都営地下鉄三田駅から皇居まで,ほぼ一直線に南北に伸びています。日比谷通りが国道15号線と交差するところが日比谷通りの南端です。日比谷通りの真下を都営地下鉄三田線が走っています。日比谷通りが通るあたりは江戸時代以前は海岸線だったと言われています。そして日比谷通り沿いの地下鉄芝公園駅近くに芝公園があります。

東京は緑の街と言われています。そしてこのエリアは東京のどの地域よりも緑が深いのです。都会の森は実は仕事で疲れた都会人の目と頭、そして心を癒すのにぴったりの場所です。特に芝公園は植物が豊富で、一年中花を観賞できる所です。森の木々だけでなく苔や背の低い草花も豊富で、植物好きにはたまらない場所です。春は桜、花桃、ボケ、桔梗、夏はモクレン、ユリノキ、常緑樹のモクレンが咲き誇ります。秋はケヤキ、カエデ、キンモクレンが色づき、冬はロウバイ、ウメ、サザンカ、スイセンなどが見られます。植物学的に興味深い植物もありますし、単に楽しむための季節の植物もたくさんあります。植物にそれほど詳しくない私も、ここに立てば植物に囲まれて流れる時間を楽しむことができます。

都会の森、芝公園の南角から日比谷通りを少し歩くと、増上寺の門の手前に道路に面した広場があります。広場は広く、大きな建物がないので見通しがとても良いです。そのため、ここから近くの2つの大きな歴史的建造物、東京タワーと増上寺を同時に見ることができます。東京タワーは周囲360度どこから見ても素晴らしいのですが、上から下まで見渡すにはこの場所がベストポジションかも知れません。近代の江戸と東京の歴史を語るものを眺めるのも一興です。
(このページに載せた画像の左側がその位置から見た東京タワーの絵です)

もみじ谷
増上寺の裏、東京タワーの麓、増上寺境内と東京タワーの間にはもみじ谷という人工の谷があります。大小の自然石を組み合わせた岩場があり、周囲を森が囲んでいます。深い山の谷を思わせる景観で、高さ10メートルの岩場から流れ落ちる滝は迫力満点。
この谷一帯にはもみじが植えられており、秋にはさらに魅力的な景色が広がります。公園といえば平地を思い浮かべますが、ここは東京の昔の森や山、谷の姿を再現した場所と思えます。ここに迷い込むと思いがけず山の中に来てしまった錯覚に陥るかもしれません。しかしご心配は要りません。すぐ近くに大きなタワーがそびえていますので。(このページの画像の右側がもみじ谷の写真です)

(この文は日本の事物紹介web Picture Book of Japanに英語で掲載した内容を加筆訂正したものです。picturejapan.com


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