大学生1ヶ月目で気づいたこと
早いもので、私も今年の四月からいわゆる大学に入学した。
しかしながら私もご多分に漏れず、某ウイルスの感染拡大の影響で「普通の大学生活」を送れずにいる。年度初めの時点でも対面で行われる授業はわずかで、ディスプレイとにらめっこする日々が続いた。
僕はどうやら「通信制大学」に入学したようだ。
いっそ東京を脱出しようと本気で画策していたが、対面授業が中途半端に点在しているので思うように動けない。
そんな最中で発出された、今回の緊急事態宣言。
正直、もう勝手にしてくれといった反感は残る。しかしながら"社会的な要請”には応えていく必要があると考え、改めて"ステイホーム"を継続することにした。
前置きが長くなってしまったが、ひとたび大学生活、特に大学の授業を経験する中で色々と思ったことは多い。今回はその中でもシェアしたいことをいくつか並べてみた。この記事が、今同じような状況にいる人に伝わってくれるととても嬉しく思う。
まあ、所詮はいい子ちゃんぶってるので話半分に読んでください。
1.予習・復習はキリがない
お前が何を言ってるんだ、と思うだろう。確かに1か月しか大学生をしていない人が言えることではない。でも、”文化的な最低限度の生活を営む“ためには、ある程度見切りをつけることも時には必要なのかもしれない。
僕は近所の図書館でオンライン授業を受けることが多い(多かった)。特に参考文献が示される授業だと、簡単に文献にアクセスできるその環境ゆえに色々な資料を好奇心のまま手に取ってきてしまうことが多々ある。
そして、いわゆる「復習」を始める。
読み始めたら、止まらない。授業で生じた疑問点から本を読み込むと、読んでいく中でまた新たな問いが生じてどんどん考えが膨らんでしまう。「面白い授業」だと特にそうだ。
でも冷静に考えると、それにはキリがないことにある日気づいた。他にもやらねばならない事が沢山ある中で、どこかで区切りが必要だ。本来は問いを深めていくのが理想的な姿なのかもしれないが、それが現実だ。
まあ、大学とはそういうところなのだろう。未知の問いを深めていく過程自体は、とても面白い。
2.とにかく行動大事
これは言うまでもないかもしれない。
バイキングを前にして、どの食べ物とをろうか迷っているより、とりあえず美味しそうな料理をどんどん取っていこう。実際に食べてみてその味が合わなかったとしても、また他の料理をピックアップすればいい。そのように、自分のやりたいことをやれて、かつ試行錯誤することができるのが、大学生の特権なのかもしれない。
Gaccoで講義されている、立命館大学の山中教授の言葉を借りるなら、「観念論的」に考えるより「プラグマティックに」行動することが大事なのだろう。
僕はこの間フェイスブックをチェックして、興味のあるイベントにはどんどん参加するようにした。有難いことに殆どがオンラインなので、とても気楽。毎回、新しい発見があって面白い。
「できる人」風に猫をかぶってるけど、自分もできないときのほうが多い。一向に早起きができないのは、その最たるもの。
3. 家でははかどらない
よくオンライン授業を家から受けている人は多いけど、あれは本当に捗らない。
いつも集中したいときは、気が散る物を全て机の引き出しの中に詰め込んで、カギをかけるようにしている。それでもなぜか、課題が進まない。
家という空間で緊張感がないためだろうか。
そこで、晴れている日は事前にオンデマンド教材をDLして、公園のベンチでひとり青空教室を開くようにした。ライブ配信の授業も図書館のWi-Fi につなげて受けている。
去年の高校のオンライン授業はずっと家で受けていたくせに、いつの間にか受けられなくなってしまった。
やれやれ、退化したものだ。
この状況は古来からの「職住一体」の生活様式に近いけど、18世紀にそこから「職住分離」という概念が生まれる前に、ここまで長時間”拘束される"ような仕事は、果たして存在していたのだろうか。
4.どうにかチャンスに変えたい
例年と異なり偶発的な出会いがないので、自分から動かない限りは新しい人間関係を築くことが難しい。
今は、高校の時に所属していた部活でコーチ(コーチというほどでもないけど笑)をしている時が一番の気分転換だ。
新歓のイベントも色々出た。でもオンラインがメインなので、あまり関係性を持ちづらい。最終的に、コロナの関係で部活動の制約が多い僕の大学に見切りをつけ、対面で活動をができる他の大学のサークルに所属した。
それらが軌道に乗るかと思っていたところで発出された、今回の緊急事態宣言。どんな状況でも、思考停止しているのが一番よくないし、人生を楽しめない。
幸いにも先日、長野の友達からあるプロジェクトへの誘いを受けた。これがかなり面白くなりそうなので、それを成功させることが当面の目標だ。
何が言いたいのか分からなくなっちゃった。今は、どうにかしてこのピンチをチャンスに変えたいともがいている最中だ。
5.質問ができない
僕はもともと、「何か質問はありますか?」と聞かれたときに、「何もない」と答えるタイプの人間だった。
でも、それは批判的な思考を行っていないも同然であることに薄々気づいている。
大学で学ぶ上では「知的複眼思考法」のような考え方もとても役に立つと思う。でも、それ以上にその講義内容をいかに「自分ごと」として捉えるかにかかっているということを、この1か月で学んだような気がする。
例えば経済学の授業だったら、「需要と供給の関係云々...」と講義で話されるだろう。教授が話していることをそのまま字義的に受け取っても、それを私たちの日常生活の中でそれを意識することはないだろう。そして、それが自分の認識を超えた壮大なテーマに思えてくる。
それは、問いが生まれてこないわけだ。
そこを身近な問題に置き換えて考えることで、講義を聞く姿勢が変わってきた。そして自ずと問いが生まれて、それが質問という形で他の人とも共有できる。
講義中は頭を働かせて、それが終わったら周囲の雰囲気はとりあえず置いといて質問を発していきたい。できていない時もあるけど、徐々にやっていけたらいいいな。
これを繰り返すことで、何か見えてくるんじゃないかなーと思っている。
素直になりたい
正直、先の見えない今の状況には頭を悩まされる。霧が立つ山道を、一人で歩いているのはなんとも言えない孤独感にさいなまされる。
恐らく今までが特殊なのであって、人間は本質的にはこのように孤独な存在なのだろう。
...やっぱり長くなりそうだからやめとこう。
とりあえず、これが早くも大学生1ヶ月目が過ぎた僕の気づき。
またストレスがたまったら、またこのnoteに書き殴るかもしれない。
みんな不安なことが多いかもしれない。めっちゃわかる。
でも、そんな霧が立つ山道を、笑って歩けるような人に、僕はなりたい。