子役の演技レッスン
5歳と7歳のふたり
プラス私で、3人のレッスンでした。
あらあら2人ですか。何をしようかな。
子役レッスンでは、終わるとき
「じゃあ時間になったので今日はこれで終わりまーす」の後に、いいとも!さながら
「え〜!!!」が来るとヨシ、大成功◎
だと思っています。
お芝居を通して、とにかくイキイキのびのび楽しい時間を重ねて欲しい。
こちら側が持っている目標(大きな声を出す、丁寧に想像する、など)を達成できるように進めながら、同時に彼らの豊かな発想をどんどん取り入れていきます。
決めて行ったプログラムをその通りにやるのではなく、ざっくり決めて行ってあとはその場の流れに合わせていくので、ちょっとスリリングで正直怖くもありますが、私も一緒にチャレンジです。
「お、それいいね!やってみよう!」ってやってみて、あ、これはちょっと違うなとか、案外盛り上がらないなって時はすぐやめちゃいます笑。引き際も大切。そしてヤメにした数だけ、これは二度とやらないぞ、と避けるべき道も分かってきます。
こういうのが生きた場数となってキャリアが重なってゆくんだなぁ。謝謝。
今日は
・クリスマスの話題でセリフのやり取りをする
・想像上の物を渡し合いっこする
この2つだけ決めて、おレッスン会場へ。
到着すると所長が
「大きい声を出させたいんだよね」
いま家の中にいてばかりで、みんな声が小さくなっていて、と。
ヘイ、分かりました。
結果として、やったのはこんなプログラム。
ーーランダムウォーク(普通・速い・遅い、スキップで普通・速い・遅い、けんけんで普通・速い・遅い)
ーー発声練習(寝転がって腹式呼吸、ロングトーン、大きな声)
ーー物を渡す(本物の水筒、以下エアーで水筒、豆腐、熱々ハンバーグ、氷、栗のイガイガのやつ、仔猫ちゃん)座ったまま渡す→部屋の遠くの人まで渡しに行く
ーー目隠しかくれんぼ(セリフを板書してる間に子供がかくれんぼし出したので、乗っかって膨らましてみたけどさほど楽しくなかったからすぐやめた)
ーー子供たちにクリスマスについて聞き、それを元にセリフをつくる。前半にやった、寝転がって大きな声を出す、物を渡す、などのワークが組み込まれるものにする。
ーーセリフ
母(私)もうすぐクリスマスだね、何が欲しい?
子 ◯◯
母 それはムリ
子 え〜買って!
母 ダメ
子 買ってー!!
母 じゃあ一緒にサンタさんに頼もう。せーの
(寝転んで、空に向かって)
母子 サンタさん、◯◯買ってくださーい!!!
(この後、空のサンタ役の子と大声でやり取りをする)…
最後、サンタ役の子がプレゼントを運んで来てくれて去った後、モソモソ起き出し、空に
「ありがとうございました〜!!」叫んで
おしまい。
準備してきたのはあまりに質素な要素だったけど、みんなが肉付けしてくれて助けられました。
ランダムウォークや「物を渡す」を少しだけで終わらせようとすると「もっとやりたーい!」ともらったので、スキップや「歩いて渡しに行く」が生まれました。こうして自分のカードが増えていく。笑
セリフも、その場でどんどん設定が足されていきました。
同じシーンを何度もやりたがったので、配役を変えつつ進行。子供ってほんとに「もう一回!」が好きよねぇ。最後には2人でサンタさんをやりたいと言うので、私が子供役をやることに。しかもエアーのお母さんとの一人芝居。それを見守る子供ふたり。何これ?笑
サンタさんには大きな声で自転車をお願いしました。しかも「2人で身体で自転車つくって!」とオーダー。
朝起きると、枕元にはちっちゃいふたつの身体がくっついて自転車の形になってた。かわええ。
「あ、自転車だ!」と私がまたがって漕ぎ出して、3人でぎゃー!と暴走しておしまい。
楽しいことへのアンテナがほんとに鋭い!!
当初のひょろひょろだったプログラムに賑やかな装飾が施され、最後には見事「えー!!帰りたくなーい!!」をいただきました。うしし。
全体としては、前半にやった
・ゆっくり忍び足(→サンタ)
・物を届ける(→サンタ)
・大声(→みんな)
がセリフに組み込めたので、大成功ではないでしょうか!
そうか。今度やる時は前半に
・身体で物をつくる
というワークを足せば、さらに繋がるなぁ。ふむふむ。
こんな感じで、子役レッスンのプログラムを組み立てています。
今日は参加人数が直前まで分からず相当ざっくりとしか準備してなかったので、内心焦りもありましたが、無事に終わってホッとしました。
きっちり準備して臨む方が安心だしそうする時もあるけど、こうやって場に身を委ねていくのは自分にとってものすごく修行の場になるなぁ。
これからも、プログラムを準備はしつつ、勇気を持って飛び込んでいってみようと思います。
読んで下さってありがとうございました!
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