みーちょ@ボスニアで日本語とか刺繍とか

福島県生まれ。高校時代の交換留学でチリに滞在。気が付けばボスニア・ヘルツェゴビナ生活も20+α年。通訳・翻訳・日本語教師など、主にことばに関わる仕事。 Noteでは視覚障害を持つ学生への日本語教育の経験+現地生活のことなど。

みーちょ@ボスニアで日本語とか刺繍とか

福島県生まれ。高校時代の交換留学でチリに滞在。気が付けばボスニア・ヘルツェゴビナ生活も20+α年。通訳・翻訳・日本語教師など、主にことばに関わる仕事。 Noteでは視覚障害を持つ学生への日本語教育の経験+現地生活のことなど。

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海外で視覚障害者に日本語を教える in ボスニア・ヘルツェゴビナ (目次)

2021年末から2022年夏までの約半年間、視覚障害(全盲・弱視)を持つボスニアの高校生に日本語を教えていた経験を少しづつNoteにまとめることにしました。 高校生への日本語指導経験、また多少の点字および視覚障害者に関する知識はあったものの(大学での専攻は社会福祉)、実際に指導するなかで戸惑ったことや新たに気づいた事も多々ありましたので、海外で視覚障害者に日本語を教えている方、教える予定の方に少しでも参考になれば幸いです。 また、視覚障害者向けの日本語教育以外のボスニア生

    • 春の訪れを感じさせる陽気が続いた後に舞い降りてきた雪🌨️少しづつ芽吹いてきた木々🌳が凍えませんように。 雪化粧した庭をバックに最近完成したズミヤニェ刺繍の作品を撮影してみました。

      • 先週は毎年恒例の家庭の祝い事があり、家の掃除やら料理&お菓子の仕込み、そして来客の対応、後片付けと慌ただしい日々を過ごしておりました。 2人暮らしだと食べきれない量のお菓子を色々作るのが毎年の楽しみです。 その中でもお客様の一番人気はフロランタン。

        • 海外で視覚障害者に日本語を教える in ボスニア・ヘルツェゴビナ~教材を用意するにあたって①墨字編~

          前回の記事「海外で視覚障害者に日本語を教える in ボスニア・ヘルツェゴビナ~クラスを始めるにあたり分かった事~」では、レディネス調査の結果として点字の教材だけでなく墨字(紙に印刷または書かれた文字)の教材も準備する必要があることを紹介しました。 生徒全員が点字使用者という前提で授業準備を進めようとしていた私も迂闊でしたが、改めて調べてみたところ視覚障害者=全員点字を使用というわけではなく視覚障害者の点字の識字率は10%ほどで、また現在視覚障害者の間では「点字離れ」が進んでい

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        • 視覚障害者向け日本語教育
          5本

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          サラエボ冬季五輪開幕から昨日で39年~オリンピック博物館~

          サラエボと聞いて1984年冬季五輪が真っ先に思い浮かぶのは50代以上の方々でしょうか。(私の年代だとかすかに覚えている位かも) 昨日(2月8日)はそのサラエボ五輪が開幕してから39周年でした。 平和の祭典である五輪開催から10年経たずして激戦地と化したサラエボ。 オリンピック博物館も甚大な被害を受けましたが、博物館関係者の尽力により戦火を逃れて保管された思い出の品々はゼトラオリンピックホール(現・ファン アントニオ サマランチ オリンピックホール)に移転した博物館に展示され

          サラエボ冬季五輪開幕から昨日で39年~オリンピック博物館~

          2月のカレンダー(ボスニアのズミヤニェ刺繡)

          2月のカレンダー(ボスニアのズミヤニェ刺繡)

          海外で視覚障害者に日本語を教える in ボスニア・ヘルツェゴビナ~クラスを始めるにあたり分かった事~

          前回と前々回の2回に分けて紹介した経緯で始める事になった視覚障害者向け(ここでは高校生)の日本語クラスですが、施設長さんから事前に教えてもらった情報といえば、生徒数の減少などもあり在籍している高校生のうち日本語クラスに参加できそうな生徒は5人位だろうということだけでした。 思っていたよりも参加できる生徒数が少ないな、というのが最初の感想でしたが、後にこれが今回の適正人数だと思うようになります。 以下、クラスを開講した機関(施設)および学習者、学習期間です。 クラスを開講し

          海外で視覚障害者に日本語を教える in ボスニア・ヘルツェゴビナ~クラスを始めるにあたり分かった事~

          ボスニア・ヘルツェゴビナの伝統刺繍でユネスコの無形文化遺産にも登録されているズミヤニェ刺繍。8年ほど前から刺繍や刺繍の図案を制作しています。 視覚障害を持つ高校生に日本語を教えた時の話にも登場する予定です。

          ボスニア・ヘルツェゴビナの伝統刺繍でユネスコの無形文化遺産にも登録されているズミヤニェ刺繍。8年ほど前から刺繍や刺繍の図案を制作しています。 視覚障害を持つ高校生に日本語を教えた時の話にも登場する予定です。

          1月に入ってもほぼ雪無しの状態だったボスニア北部もここに来て数日連続の雪模様⛄ 「ここに来てやっと雪のこと思い出したん?」と冬空に問いかけたくなりますが、こんな日は頂いた大根を使っておでんの仕込み。 海外でネタ不足のおでんですが、一晩ねかせたら味がしみて美味しく仕上がりました😋

          1月に入ってもほぼ雪無しの状態だったボスニア北部もここに来て数日連続の雪模様⛄ 「ここに来てやっと雪のこと思い出したん?」と冬空に問いかけたくなりますが、こんな日は頂いた大根を使っておでんの仕込み。 海外でネタ不足のおでんですが、一晩ねかせたら味がしみて美味しく仕上がりました😋

          海外で視覚障害者に日本語を教える in ボスニア・ヘルツェゴビナ~教えることになったいきさつなど②~

          前回の海外で視覚障害者に日本語を教える in ボスニア・ヘルツェゴビナ~教えることになったいきさつなど①~では高校の留学時代まで遡り長々と日本語教育および視覚障害者との出会いについて書きましたが、今回はその続きをさくっと書こうと思います。 結婚を機にボスニア・ヘルツェゴビナ北部での生活を始めた私ですが、ネット環境が劣悪だった当時は情報源として衛星放送の日本語チャンネルをよく見ていました。(加入はしていませんでしたが、ニュースなど無料放送部分だけ見れました) ある日、いつもの

          海外で視覚障害者に日本語を教える in ボスニア・ヘルツェゴビナ~教えることになったいきさつなど②~

          海外で視覚障害者に日本語を教える in ボスニア・ヘルツェゴビナ~教えることになったいきさつなど①~

          早速続きを更新するつもりが、おそらくウィルス性と思われる胃腸炎にやられて4日程寝込んでおりました(汗) さて、今回はボスニア・ヘルツェゴビナ(以下ボスニア)で約半年に渡り視覚障害を持つ高校生達に日本を教えることになったいきさつについて、過去の経験を交えつつ説明していきたいと思います。 そして全てはボスニアではなくチリで始まった全てはチリ・・ってボスニアちゃうんかーい!!とツッコミたくなった皆さん、まずは日本語教育と視覚障害者が結び付いた経緯についてご説明しますので、ボスニ

          海外で視覚障害者に日本語を教える in ボスニア・ヘルツェゴビナ~教えることになったいきさつなど①~