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楽あり苦ありのオランダ大学院生活を振り返ってみる①

2年のオランダ大学院生活が終わりました。
辛かったけど、楽しかったし、とても勉強になった。久しぶりに一人でゆっくりできる時間ができたので、ちょっと振り返ってみる。
ちなみに私が通った大学は一年4学期制です。

一年目一学期(9月~10月末):
必修では、「Sustainability」とはなんぞや、地球環境にどんな異常事態が起きていて何が原因とされていて、どんな解決方法がとられているのか?という基礎知識を学ぶ。最初の課題で、文字制限を勘違いするという失態を起こし、結構へこむ。グループワークでは、何もしないドイツ人のフリーライダーと色々偉そうなことを言っておきながら、締め切り前日まで何もしないオランダ人たちと同じグループになり、えらい目に合う。
専攻の授業では、気候変動の影響によって、グローバルサウス、いわゆる途上国でどのような被害が生じているのかを、食料安全保障、エネルギー、ジェンダー、土地収奪、森林破壊、自然災害、などの観点から概略を学ぶ。もうオランダ人とはグループワークしたくないと思っていたのにもかかわらず、オランダ人3人と私の4人でグループワークをすることになり、絶望的な気持ちになる。オランダ人女子と男子が喧嘩することもあったけど、こちらのグループはみんなまじめで、最終的には、うまくいった。

一年目二学期:(11月~1月末)
必修では、統計学的な基礎をもとに、シナリオ分析方法を学ぶ。二つの国を選んで、食料消費別(普通食、ベジタリアン、ビーガン)の人口による、環境負荷率を算出して、二か国間のデータを比較というものである。このときは、個人の意思で、友達とグループを組むことができたので、とても楽しかった。一学期は、とにかく文献を読んで読みまくって、レポートを書きまくることだけをしていたので、数学的要素があったこの授業は、前よりも違う辛さがあったものの、前よりは授業を楽しむことができた気がする。
専攻の授業では、主にグローバルサウスにおける自然資源保全について、ケーススタディとロールプレイ的なコンサルレポートの作成を行った。ケーススタディでは、もちろんミャンマー、とニュージーランドを選び、資本主義者であるグローバル企業(ミャンマーの場合は軍)から、ローカルの人たちが、自分たちが暮らす森や川などの利権をどのように守ろうとしているのか、そして、それを国際社会はどのようにサポートすべきなのかということを学んだ。ほぼセルフスタディに近い最初の一か月だったが、ミャンマーに関連する文献を読みまくるということ自体が、とても勉強になったし、親近感のある内容でもあり、結構エンジョイしていたと思う。というのもつかの間、日に日に短くなる日照時間、朝8時でもまだ真っ暗、雨が降る5度前後の朝夕を自転車で往復2時間かけて大学に通うという生活によって、うつ状態になっていることに気づく。年末年始は実家に帰ってこいという両親に甘えて、日本に10日ほど帰国。日本食がいかに美味しいかということを再認識する。もはやオランダになんか帰りたくないと駄々をこねまくっていたのを鮮明に覚えている。

続く、、、

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