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池波正太郎 散歩のとき何か食べたくなって


昭和53年の初版第二刷り発行の時に買ったのだと思います。
1978年、46年前かぁ〜。


最近、本屋さんで文庫本になって再販されていますね。
今朝は棚の整理をしていて、奥の方の一列に隠れていました。その棚はグルメガイドや昔の料理本などが並んでいて、すっかり忘れてました。

この本の思い出は
よく通っていた本屋さんがありました。小さな町の本屋さんで、ご主人が本を勧めてくれたり、いろいろな話をしてくれる行くのが楽しみな本屋さんでした。
ある日、この本の紹介を新聞で見て、早速注文に行ったのですが、なぜかその日に限って「そんな長い名前の本は・・・・・?????」
考えてみれば今のようにPCで検索ができるわけではなく、その時が新刊売り出しでもなく、となるとどうやって調べるのか?
そんな長い名前は書名ではない、ということで注文できず。
そんな時代だったんですね。
ずっと引っかかっていて、それでも他の本屋さんで偶然買うことができた本です。

その頃から美味しいものや歴史なるお店に異常なほどの興味がありました。


縦長の単行本でしっかりした装丁。嬉しくて飽かず眺めていました。
大人のおじさんならふらっと行けそうですが、まだ若かったので憧れでしかありませんでした。今でもちょっと一人でふらっと、というわけにはいきそうもありませんね。

口絵はカラーですが、本文中の写真は白黒。
もったいないなぁ〜。
もうおそらく閉店してしまったお店やそのご主人、女将さん、建物も豊富な写真が掲載されています。


今、書店に並んでいる文庫本でも同じと思いますが、私はこの本の重さや紙の質が懐かしく、よく取っておいた!と自分を褒めてやりました。


本屋さんって、好きな本屋さんがあってよく通っていました。
本の並び方にその本屋さん毎の特徴があって、好きだったなぁ〜。
漫画みたいだけど、ハタキを持ってきてパタパタパタなんてありましたね。
図書館も今より利用していましたが、本屋さんの方が好きだった。それもマニアックな神田の書店などよりも町の本屋さん。
取り寄せてもらうと1週間ほどかかって届きます。電話がかかってきて取りに行くこともあります。よくそうやって待って楽しみにしていましたね。

あぁいう時間は必要なんだと思います。
今は即決してすぐ手に入るので待っている時間がなさすぎて、私の中でせっかく手に入れたのに素通りしてしまうこともあるのです。
朝から懐かしさでいっぱいです。

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