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FOLK FOLK Hostelオープン!『僕らが旅に出た理由』
2020年8月1日。
みなさまのお力添えもあって、ようやくオープンできたFOLK FOLKの結婚式場館内のホステル。思い描いていた「泊まれる結婚式場」になりました!
ホステルができたきっかけは、遡ること1年前。
旅に出よう!
ウェディング業界は、夏が閑散期。
昨年の8・9月にその期間を利用して、スタッフ個人個人が世界中へ旅に出るための長期休暇を取ろうということになりました。
その中で僕はアメリカへ。
オレゴン州ポートランドへ滞在し、その後は西海岸南下しカリフォルニア州サンフランシスコまでをロードトリップ。
その旅の途中での出会いが、ホステルを立ち上げるきっかけとなりました。
一方で、他のスタッフは、ニュージーランド、モロッコ、オーストラリアなどへ。
ひとつ前提として、ホステルをやる上での情報収集のために旅に出ようとしたわけではありません。
(ホステルをやると決めたのは旅から帰った後だったので)
目的は、旅の中で自らの人間力を高めたり、世界中の知らないものや景色を見てくるためでした。
僕個人が思うこととして、
世界中へ旅に行くと、みんなちょっと心が豊かになる気がします。
毎日、一生懸命バリバリ仕事をしていると、やっぱりどこか隙がなくなるというか、心に余白がなくなってしまうというか。
旅に出ると、いつもの便利なモノや環境がないことが当たり前の世界。
そこで出会う“不便”を楽しんだり。いろんなことを広い心で許せる余裕ができたり。
旅の後、スタッフたちもそうした意味で少し変化があったのではと思います。
人の意見に否定的にならず、「いいね!」と言えるモチベーションや、
おおらかに、心の余裕をもつこと。
組織としてもレベルアップしたのではと、旅を経験したスタッフたちを見て感じた次第です。
だからこそ、最初「結婚式場にホステルを作る!」と発した日から
初めの頃にはみんなが漠然と抱いていた不安も、今は前向きな確信に変わってくれているだろうと信じています。
旅から帰った直後、ホステルを始めると決めて約半年。
クラウドファンディングを達成後、迅速な工事を経て完成。
GWのオープンは、コロナの影響で延期になりましたが、その間は、コロナ禍の医療従事者の受け入れも宣言しました。
そうしてこの8月1日、ようやく一般の方への正式オープンを迎えられた。
昨年のあの旅がなければホステルは誕生しませんでした。
思うに、旅をする目的は、必ずしも明確でなければならないことはない。
そこで得た経験値は計り知れないし、人として一皮剥けるというのが旅の良さでもあります。
目的は後付け。そんな旅でもいい。
世界と交わる場所へ
ホステルを作った理由としてはもうひとつ。
カフェやガーデン、ホステルのさまざまな要素が合わさる複合施設であるからこそ
例えば宿泊に来ていた観光客や、訪れた世界中の旅人が
この場所で結婚式を目の当たりにしたり、新しい結婚式のスタイルを見てもらうことができたら、少なからず伊勢での結婚式は増えるのでは...
これが、僕のやりたかったことのひとつでした。
普段地元で仕事をしていると、自ら海外に出ていけるようなまとまった時間は取りにくいですが
自分たちが作ったホステルに世界中の人が集まるような、いわば受け皿になることで
海外の人が伊勢に来てもらい、世界中の情報や文化をインプットしてもらう。
そんな流れも生まれるのではないかという期待も込めています。
伊勢にはまだ珍しい、
伊勢の人と、海外から訪れる人の交流が生まれる場所になればと願って。
以上が、FOLK FOLK Hostelができるまで。
ホステルの合わさった結婚式場、「泊まれる結婚式場」という新しい形からどんなワクワクが生まれるか、お楽しみに!
僕らはまた旅に出る。
好奇心はまだまだ絶えない。