言葉
何気ない言葉に勇気をもらうこともあれば、傷つくこともある。
自画像を描く授業があった。先生に「なんだこれ。もっとちゃんと描くように」と言われた。クラスメイトにも笑われた。
確かにボクの描く絵はお世辞にもうまいとは言えない。そのことは自分が良く知っている。
それ以来、美術は嫌いになり、絵を描くことはトラウマになった。
それでも何かを表現することはずっと好きだった。
SNSで知ったフルイドアート。「面白そう。やってみたい」これが最初の印象だった。思い切って体験に申し込んだ。
絵の具とポーリングメディウムを混ぜて、キャンバスに流すだけ。
ただそれだけ。本当に、ただそれだけ。
それだけで想像を超えた作品が完成する。
自分の感性だけで作っていくので、上手い下手なんかは全くない。
芸大出身の先生に「素晴らしい世界観ができましたね。最高!」と言われた。
ただ、絵の具を流し込んだだけなんだけど、先生の言葉がうれしかった。
表現するって、やっぱり楽しい。
美術が少しだけ好きになった。
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