スタートアップ入社1年目で産後パパ育休制度をとらせてもらった話
michitekuで開発全般を担当している鈴木です。
私事ながら、2023年の夏、第一子を授かり、産後パパ育休(出生時育児休業)を取得しました。
michitekuという会社(の中身)に興味のある方
産後パパ育休(出生時育児休業)を検討している方
に、1つの体験談として参考にしていただければ幸いです。
育休取得時の環境
2022年9月にジョイン(社員当時6名、現在10名程度)
役割は開発全般(開発、採用、ピープル・セキュリティマネジメントなど)
今年5月にリリースしたばかりのプロダクト(PSF,PMFフェーズ)
そんな中、子供を授かることになりました。
「共働きで妻も早く復帰したい意向があるし、一生に一回だろうし、育休取得を考えてみるか」という思いに至りました。
また、2022年から以下のような制度が整備されたことは、パパ育休を決断する上で、後押してくれたなァと感じています(感謝)。
産後パパ育休制度の創設
会社より、育休の周知と意向確認の義務化
従業員が1,000人を超える企業には、育休取得率の公表が義務化
育休取得にあたって不安だったこと
1. 収入が減ることへの抵抗感
最初は知識もなく、収入はゼロになるのだと(なぜか)考えていました。
妻のアドバイスもあり、よく調べてみると、給付金や社会保険料控除の仕組みがあることがわかりました。
私は長く取っても休暇は1ヶ月程度を考えており、ざっくり調べたところ、年間収入で換算すると、100%の期待値に対して、−5%前後ぐらいでいけそうだ、ということがわかりました。(本来は11/12なので、-9%前後)
妻と話して、収入面に関しては、なんとかなるだろうと結論を出しました。
(※賞与月に休みがとれると保険料控除が適用されたり、給金には上限額があったりするので、ご自身の環境に照らし合わせてしっかり確認することをオススメします)
2. 上司の理解不足、キャリアパスへの影響
上司の世代は、これほど理解が進んだ時代でもなく、また、恵まれた育児の制度もなかったはずです。
「わしらは、身を粉にして働いたのに・・・」
的な気持ちになってもおかしく有りません。(というか、それが自然だと思います)
ありがたいことに、
「産後パパ育休という制度があり、取得したいのですが」
と上司に相談した結果、快く承諾してくれました。
評価や今後のキャリアパスでは、直近効果(※1)を不安視しましたが、そもそも100%の正しい人事評価などありえません。
Think Clearlyという本の中で、ニーバーの祈りが紹介されています。
はっきりいって、この手の心配・不安は、あまり考えても仕方ないので、もしそうなった場合は仕方ない、と割り切る覚悟のほうが健全です。
※1:ハロー効果の一種。 考課対象期間に渡って評価するのではなく、評価するタイミングの直近の事象(業績や態度、行動等)に引きずられて評価してしまうことを指す。
3. 同僚の理解不足、仕事への影響
こちらは正直、あまり不安はありませんでした。
私一人の力などたかがしれており、優秀なメンバーはたくさんいるので、まあなんとかなるやろ、と思っていました(そして大体その通りになりました)。
(※michitekuのメンバーについて以下参照してください)
育休取得中にして、良かったこと
育児休業中は以下のようなことをやっていました。
出産に立ちあう
退院後の沐浴、おむつの変え方、ミルクの作り方、Combiの電子レンジ除菌の使い方
役所手続(出生届)、保険証の届け、県補助による家事代行制度申し込みなど
保育園見学
だっこ紐、ベビーカー、バウンサーや見守りカメラ、ベビーローションなどは何が良いのかをリサーチする
乳児の教育に関する読書
おそろかになっていた技術書やマネジメント本を読む
など、やることはたくさんで、あっという間でした。
これを育休取得なしでやるというのはタフガイのやることです。
もし、育休をとっていなければ、産休中の妻や、両親のサポートに頼って、自分事として捉えることが遅くなっていたと思います。
取得できてよかったなと感じています。
育休取得中に、困ったこと
今回産後パパ育休を取得するにあたって、2週間の分割取得をしました。
長期間業務に穴をあける必要がないので心理的にも取りやすかったです。
困ったことを挙げるげるとすれば、以下になるかと思います。
1. 給付金・社会保険料控除の仕組みがよくわからない
これは、私の日本語の読解能力が低いということが一番の起因なのかもしれません。
が、とにかく日本語がよくわからない。
けっきょく自分事に当てはめると、いくら給付金が支払われるのか?社会保険料控除の対象となるのか?が、よくわからない。これが困りました。
これに対しては、
わからないことは会社の担当にひたすら聞く
自分でスプレッドシートにて計算表を作って、おおよその金額を試算する
ということを実施しました。
「まあ、たしかに貰えるやろ」
「まあこんなもんやろ、大幅には、ずれないやろ」
という感覚で納得するしかありませんでした。
皆さんもしっかり調べてください。
社会保険料控除に関しては、ちゃんと調べないと、何十万も損する可能性があります。
産後パパ育休制度は新しい制度であり、会社で正しく処理できるノウハウが蓄積されているとは限りません。
2. 紙の書類が多すぎる
「小学生に戻って、習字させられてんのかい」
ぐらい、何度も紙に自分・妻の名前、住所を書きました。
書く側も、処理する側もミスが出ると思うので、いいことなんか一つもありません。このあたりはGovTechに期待するしかありません。
ただ、悪いことばかりではなく、県に対する児童手当など、一部マイナンバーがあればオンラインで完結する仕組みがありました。
少しずつ改善されていくとは思いますので、これからの人はもっと良くなると思います。
おわりに
いかがだったのでしょうか。
michitekuは創業1年目の会社で、まだまだPMFに向かって走らなければならないフェーズです。
ただ、カーブアウトしている会社ということもあり(親会社100%出向の扱い)、スタートアップの刺激や不安もありながら、同時にワーク・ライフ・バランスの取れる、良い環境だと感じています。
興味が湧きましたか?
エンジニアの皆さん、いつでもカジュアル面談を実施していますので、よかったらこちらを参考に、ご検討いただければと思います。
どうぞよろしくお願いします。