【秋田】森吉山の絶景に会った日
私が初めて東北に足を踏み入れたのは2018年の2月でした。
旅行会社に勤務していた時に、もともとは信州・首都圏エリアの手配をしていたのですが、2018年の異動で東北の担当になってすぐの事でした。
「大館能代空港の視察が入ったから行って来たら良いよ」と上司から声をかけてもらったのですが、
おおだて?のしろ?何県?
こんな状態です。
しかもその頃の私は、岩手県の県庁所在地が盛岡だという事も知らない。
わんこ蕎麦って宮城だったっけ?
東北についての知識は、ZEROだったのです。
当時は、お客様からの問い合わせもピンポイントで「東北に行きたい」という相談も受けたことが無かったからです。
九州人からするとお客様も同じ状態です。悲しいかな、
東北人から見る九州も同じ状況だということは最近分かりました。
そういう状況で初めて足を踏み入れた空港は、「大館能代空港」。
真っ白い「秋田犬」ちゃんがお出迎えしてくれました。
ここで初めて秋田犬の里なんだと実感。
しかも周りは、これまで見たこともない雪景色です。
そして、最初の行程は大館市内で「地元のおかあちゃんときりたんぽ作り体験」地元のあかあちゃんも、九州人の受け入れは珍しいらしくお互いに緊張していたことを今でもしっかり覚えています。
特に何も話す事もなく、あきたこまちの米を棒に巻き巻き・・・・
そして、今夜のお宿は「阿仁地区の打当温泉」に宿泊しました。
東北に来て初めての宿が「打当温泉」だなんて・・・・
知っている人は知ってるでしょう。秘境の一軒宿です。
雪がシンシンと降っていました。
積雪は、半端ではありません。九州人の私がこれまで見たことのない積雪です。おそらく2メートルくらいはあったと思います。
温泉宿については、また別の機会に紹介したいと思います。
余談ですが、2025年の1本目のツアーはこの「打当温泉」に2月ご案内する企画をしました。約9年ぶりに宿泊予定でとても楽しみです。
初めての森吉山の樹氷
翌日は、待ちに待った樹氷。
「樹氷」って東北でしかお目にかかれないものだと知っていますか?
樹氷とは・・・・・
樹氷(じゅひょう)とは、樹木や枝に水蒸気や水滴が付着し、凍りついて作り出される氷の現象のこと。
ただ樹木や枝葉の上に雪や氷が付着するだけではなく、樹木を全て覆い尽くすような樹氷もあり、その迫力ある姿は「スノーモンスター」や「アイスモンスター」と称されるほどです。
樹氷が作られるには、いくつかの気象条件を満たす必要があります。
そのため、雪が降るところならどこにでも現れるわけではなく、日本の一部の雪国と、海外ではドイツのシュヴァルツヴァルトでしか見ることができません。
樹氷が見られるエリアとは・・・
迫力満点の樹氷群は、日本国内では6つのエリアで見ることができます。
山形と宮城をまたぐ「蔵王」
青森「八甲田山」
秋田「森吉山」
北海道「旭岳」
長野「志賀高原」「菅平高原」
三重「御在所岳」
このうち、東北の3つの樹氷を「日本三大樹氷」と呼ばれています。
東北の樹氷は常緑針葉樹の「アオモリトドマツ」が形作るダイナミックで神秘的な樹氷群を楽しめます。
それぞれの樹氷までのポイント・・・
比較的有名な樹氷はやはり「八甲田」と「蔵王」でしょう。
私が旅行を手配する上で
「八甲田」はロープウエイが強風などで運休する事が多く樹氷までなかなかたどり着けないイメージ。「蔵王」は外国人観光客に人気で冬は常に混雑していてゆっくり観光出来ない。
こんなイメージです。
当時の私は、そんな事も知るはずがありません。
だって初めての東北だったから、誘導されるがままでしたから。
そして、いよいよ森吉山へ
今日は、ホワイトアウトだべが〜
打当温泉から山に近づくにつれ、だんだん視界が真っ白になってきました。
ホワイトアウトなんていう言葉も知りません。
「何が起きてるのか・・・」心の中でソワソワ。
取り合えず行って見ましょう。という事でゴンドラの麓へ。
なんとか、吹雪迄は無く、ゴンドラも運行しています。
スキー服を着て、そわそわ・・・
スキー服を着るのは、高校生の修学旅行に長野にスキー研修に行って以来です。
ゴンドラに乗る事約20分でしょうか?
なんだか、雪で前が見せません。
山頂に到着!
これが樹氷なのか?
へえ〜これが樹氷なのかあ〜写真撮っとこう
初めての秋田、森吉山の樹氷はこんなに白いお化けみたいな木なんだ。とただ、寒いだけで帰ってきました。
あれから2年後
私は2018年に東北担当となり、この秋田の旅をきっかけに東北を訪れる機会を頂きました。東北をもっと深く知りたくなりプライベートでも足を運ぶようにもなりました。
そしてそれから2年後。秋田県の視察で再び「森吉山の樹氷」を見学する機会があり参加しました。
それも1月末の東北が一番寒い時期です。
今回も「山の天気は変わりやすいから、登ってみないと樹氷が綺麗にみれるかわからね~な〜」なんてバスガイドさんが言っていました。
そして、山麓のゴンドラの入り口につきました。曇っています。
前回ほどではありませんでしたが、晴れたり曇ったりを繰り返す、まさしく山の天気です。
ゴンドラに上っていくと・・・
ゴンドラの途中で、なんだか青い空が・・・
今回は景色が違うのかな~
山頂に到着〜
キラキラしたゴミが空を舞っている・・・
地元の人に聞いたら、「ダイヤモンドダストだす(笑)」
へ〜これがダイヤモンドダストかあ。なんだかめちゃくちゃ綺麗。
そして、後ろを振り返ると・・・・
まぎれもなく「スノーモンスター」
そらが突然真っ青になりました。そしてこの景色です。
2年前のモンスターは何だったのか?こんな絶景が見れるんだ。
2回目にして、素晴らしい樹氷とダイヤモンドダストを見ることが出来ました。
一緒に同行した人は、秋田県在住の方でしたが、こんな素晴らしい森吉山を見たのは初めてだと言っていました。これはレアなのか?
この2回目の「森吉山の樹氷」は、私のこれまでの東北旅の中で一番の絶景、永久保存版の宝物の写真となりました。
ということで、2025年2月に3回目の森吉山に参ります。
今度は、お客様を連れて・・・・
さあ、どうなるでしょうか?
再び絶景に会えますように・・・・・・
お客様、お楽しみにしていてくださいね♪
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合同会社 みちたび 高山愛(たかやま あい)
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