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『Dream'in Love』を小松未歩誕生物語として考えてみた。

 2023年最初の記事ですのでまずは…

今年もよろしくお願いいたします
 

去年は小松未歩さんのデビュー25周年、サブスク解禁など小松未歩さん好きにとっては10年に1度レベルの賑やかな年となりました。 
 そんな去年の2月に始まりました小松未歩さんのひとつの曲で1時間語り通すラジオ企画。2023年における開幕回のお題は1stアルバムに収録されている『Dream'in Love』となりました。
 実は私がnoteを始めて最初に書いた記事が小松未歩さんの『Dream'in Love』のリライチャに関してのものでした。

この記事を書いた当初はラジオ企画は存在しておらず、曲の解釈を語る前提では書いていませんでした。なので今回はリライチャ以外の歌詞を拾っていきながら語っていきます。

リライチャは「小松未歩」になるために飲まされた?

 さてとかく語られがちな冒頭の歌詞のリライチャ。
 謎の飲み物としてファンに今でも語られています。そんなリライチャですが「飲んで」と書かれているから飲み物だと思わされるのですが、日本語において「飲む」という動詞は飲み物以外にも使われます。

 条件を飲む

なんて言いますよね。
 私は「リライチャ」てそういうものではないかと考えました。

 リライチャ=$100万摑むために飲んだ条件。

つまりデビューするに際して課せられた条件、契約を「リライチャ」としたのではないか。ではその条件とは…。

 3歳からエレクトーンを始めて、中学で作詞作曲し、高校時代にはバンドでキーボードをしたりといった自身とは違う「小松未歩」という人物として活動すること。

この条件(リライチャ)を飲むに際しては色々と葛藤があったと思います。
 そういう思いを飲み込んで架空の「小松未歩」になりきるためにとった行動が

 鏡を見つめ 呪文唱えて

です。
 古くは「ひみつのアッコちゃん」「姫ちゃんのリボン」「とんでぶーりん」といった漫画において変身する人たちは、鏡やコンパクトといった自身を映すものを前にして「テクマクマヤコンテクマクマヤコン」やら「パラレルパラレル」やら「ばびぶべぶーりん」などと呪文を唱えます。
 そんな変身の儀式によって航空会社を辞めて秘書として応募してきた女性が「小松未歩」になったわけです。

 こういう経緯を経て小松未歩さんは1997年デビュー。
 この年はビーイング系では秋吉契里さんが『HAPPY BIRTHDAY FOR YOU』七緒香さんが『恋は舞い降りた』でそれぞれにデビューを果たしています。
 またデビューにまで至らなかったものの小松さんと同時期にその機会を伺っていた人だっていたはずで、そんな人たちを意識して

 $100万掴む だれもがダイヤの原石 磨き上げたら永遠に輝く

としたのではないかな?と思ったりします。

 1stアルバムの1曲目なのでそんな自己紹介的なものとして解釈していくと他にも面白く見えてくる歌詞がいくつがあります。

 演じきればちゃんと幕は降りるはず

ゴールは見えてないけど「小松未歩」に終わりがある(一生小松未歩としては生きていかない)と思っていたのかな?なんて。

 どんなレールも走れる 裸足のままで

シンガー・ソングライター小松未歩という敷かれたレールだけど裸足で(素の自分、私らしく)行こう!という決意?

Tシャツの中は鋭く尖るナイフ

小松未歩として外から見たら見えないけど、心の内には私なりの決意、意志、強さを秘めているの!というある種の覚悟が見える気がします。

とまあ、適当にあれこれ書きましたが実際のところは知りません。
 ただ願わくばこの曲の前奏のあのキラキラした雰囲気で小松未歩さんが創作活動を始め、小松未歩人生が素晴らしいものだったと振り返れていたら良いな、と思います。
 今回もお付き合い頂きありがとうございました!

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