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小松未歩さんの好きの私の転換点だった4thアルバム

いつもは歌詞解釈が中心ですが、今回はそれとは違いアルバム1枚に関しての思い出を語ります。
 小松未歩さんの4枚目のアルバム『A thousand feelings』がテーマです。

ひたすら困った……

 小松未歩さんに関しては、最初に手にしたのは1stアルバムでした。
 発売は97年の12月で、その翌月か翌々月くらいに誕生日プレゼントとして貰いました。
 そこで小松未歩さん好きになり、2ndアルバム、3rdアルバムは発売日に自分で購入し、4thアルバムも発売日に入手しました。
 小松未歩さんはデビューシングルが『謎』だったこともあり、特に当時においては私のように1stアルバムから聴いてその流れで2、3、4枚目のアルバムを聴いていたという人が多かったと思います。
 そういう流れで4thアルバムを聴いた少なくない人たちが

 これは私が好きな小松未歩さんじゃない……

というようなことを思ったのではないかと思います。
 正直なところ、私も購入して何度もリピートして聴いて困ってしまいました。
 うーーーん どうしよう……と。

 ひとつひとつの曲で言えば好きなものはちゃんとあるし、曲を詰め込んだだけではない1枚のアルバムとして纏まっているものだとは思っていたのですが、これまでに聴いてきた小松未歩さんのアルバムという枠からは大きくはみ出た存在で、その点に関してはちょっと受け入れられない感じがあったのです。

1→2➘3……どこいった4?

 なんとなくですがアルバム単位で見ると、1stアルバムを起点に2ndを聴いて小松未歩さんの持ち味、魅力を感じた場合、3枚目は少しばかりベクトルの上下は変わったかもしれないけどまだ進んでいる方向は想像の範囲にあるので『No time to fall』みたいな曲があってもそうきたか、と思うくらいで見失う感覚はありませんでした。
 今でこそ確かに3rdアルバムのいくつかの曲は4thに通じるよなぁと思えるものの、発売された頃は4枚目のアルバムはこの流れからしても小松未歩さんをちょっと見失ってしまうくらいの作品だったような気がします。 

 以前の3枚目のアルバムは曲や歌詞も色彩が鮮やかでキラキラしているものが多く、それが魅力的に思えました。そもそも1stアルバムの1曲目が『Dream'in love』というキラキラソングでしたから。
 しかしそんななか4thアルバムときたら、ジャケットけらして寂しさと寒さしか感じないうえに曲の方も『Love gone』『I don't know the truth』とか心まで寒くなる曲が表に立っていたわけで……
 曲が織りなす色も温度もがらりと変わってしまい、これは戸惑うしかなかった、という感じでした。

4thアルバム封印期間

 そんな戸惑いを抱えつつも『哀しい恋』や『ともだち以上』という割と軽めでどこか温かみがほのかに残る曲を拠り所に聴いていた当時の私。
 ただ、その戸惑いを拭うことができず、2ヶ月ほど聴いてそこから1年くらい4thアルバムを全く聴かなくなりました。
 正直なところ下手したらここで小松未歩さんから卒業していたかもしれません。しかし、人生何があるかはわかりませんね。
 実は小松未歩さんの4枚目のアルバムと5枚目のアルバムは発売されるまでの間隔が一番長く1年半程の時間が空きました。
 4枚目から離れた期間が1年くらい経つ頃になってもまだ5枚目の情報がなく、でも小松未歩成分は欲しくてたまに1、2枚目のアルバムは聴いていたのですが以前ほどの熱もなくなっていた中、ふと思い出したかのように4枚目のアルバムを聴くと、1年前とは全く違ったものが私の脳内に、心に響いてきました。
 あれ?聴けるぞ?悪くない
 そう思ったのです。
 その日を境にまた少しずつ4枚目のアルバムを聴くようになってしばらくして5枚目のアルバムの発売が発表されました。
 その時にはもう小松未歩さんの新しいアルバムが聴ける!という期待感が高まっていました。
 そこからはもう立ち直り?小松未歩さん好きとしてずっと生きています。

個人的には独立した期

 つらつらと個人的な思い出を書き連ねましたが、こういう聴き込み甘い中離れて、時間をおいて聴き直したという経験を味わったのは4thアルバムだけです。なので私の中ではかなり特殊な位置づけのアルバムです。

 1、2、3枚目(初期アルバム)
 4枚目(転換期アルバム)
 5、6枚目(後半初期アルバム)
 7、8枚目(後期アルバム)

みたいな感じですね。
 3枚目も4枚目に近いので2枚まとめて中期としても良いのですが、4枚目がちょっと煮詰め具合があまりにも強く上記のような区分けが個人的にはしっくりきます。

最後に

 今ならば俯瞰して見れて4thアルバムの雰囲気は3rdアルバムの『No time to fall』『BOY FRIEND』などからそんな気配を察知できますが、当時はここの面が強く押し出されるとは思ってもいなかったんですよね。
 少なくとも私はそこを小松未歩さんの魅力として受け止めていなかったのである種の拒否反応を起こしていたわけです。
 しかし時間というのは何かを変えるのでしょうね。私は運良く小松未歩さんの魅力を再発見できたわけで、これはとても幸運だったな、と思っています。
 ですが、ここで小松未歩さんから離れてしまった人もいただろうかとは想像に難くないんですよね。でもふと思い出して聴いたらそういう人も再び小松未歩さんの曲に戻ってこられるだろうとも思っています。なのでサブスク解禁されている今ならばそういう方の出現も夢物語ではないと思っています。そういう意味で気軽に小松未歩さんを聴ける世の中はいいもんだと思う今日このごろです。

 ということで個人的な4thアルバム思い出話でした。お付き合い頂きありがとうございました!

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