小松未歩さんの『輝ける星』の『』は「僕」の良さを目立たさせている
みなさんこんにちは。新鋭の小松遣い、こと花の砂時計です。
先日フォローさせてもらっているHBさんがつけてくれた「新鋭の小松遣い」と言うフレーズが気に入ってしまったので、使わせていただきました。
以後お見知りおきを。
さて、いつものように小松未歩さんの曲をアルバムの収録順に語っていきます。
今回は1stアルバムの5曲目で、小松未歩さんにとっては2枚目のシングル曲『輝ける星』です。
ここ数日寝る前に『輝ける星』の歌詞を眺めつつ、Twitterを眺めつつ、といった生活をしていました。
Twitterでは7枚目のアルバムに収録されている『diplomacy』に関して小松未歩さん好きの方々が楽しく語ってました。
そのなかで結構見られたのが、
相手はダメ男
というものでした。
人によって表現はソフトだったりしますが全体的に相手の男はダメだ、というもっぱらの評判。
そういったのを見た後に『輝ける星』の歌詞を読むと、
相手の男は良い人だ!輝ける星だ!
と思いました。
今まで『輝ける星』を聴いてもそんなことあまり思わなかったのですが『diplomacy』から一つの視点を引き摺っただけで、こうも印象が変わるんだ、と自分でもびっくりしました。
ただ、それとは別に『輝ける星』において勘違いしていたことがあり、それが解消された結果、相手の男の良さがより強く感じられたというのもあります。
では、私の勘違いを解消してくれたものは何かというと
『この先も ずっといたいな』
です。
このセリフは歌詞においては『』つきで書かれてます。
『』つきのセリフは『輝ける星』のなかにはあとふたつあります。
『僕を困らせることばかり言う 君でもずっと愛しているよ』
『僕を困らせることばかり言う 君でもずっと愛していくよ』
このふたつのセリフは男の側からのものですね。
先に挙げた『この先も ずっといたいな』も「あなた」のものとなるのですが、このセリフを私はこれまで主人公のセリフだと勘違いしていたんです。つまり
私 「ずっと いたいな」
あなた「あの星をくれたらね」
という会話だと思っていたわけです。
一緒にいたいのに、はぐらかされた主人公。ずっと一緒とは恥ずかしくて素直に言えず照れ隠ししてしまうあなた。そこに主人公は少しだけ距離感を感じたんだと。
そんなふうに思ってました。しかし、実際のところは
あなた「ずっと いたいな」
私 「あの星をくれたらね」
なわけです。
で、この図式によって私にはひとつ発見が生まれました。
あの星をくれたらね = 僕を困らせる事
この解釈が生まれるわけです。
あなたが言う『困らせる事ばかり言う君』の具体例がここで示され、そんな会話がいつも交わされているんだ、という二人の関係性も浮かび上がらせてくれているということに気づきました。
そうなるとよりあなたのセリフ
『僕を困らせることばかり言う 君でもずっと愛しているよ』での、いまの二人の関係を受けいれているあなたの優しさ、そして
『僕を困らせることばかり言う 君でもずっと愛していくよ』での二人の未来をも引き受けるあなたの覚悟と強さを強き感じられるようになります。
最初から「ずっといたい」と言い続けるあなたのなんと格好良いことか。
まさに輝ける星。そう思わずにはいられません。
まだ小松未歩さんの曲を語り始めて5曲目ですが、この「あなた」を超える良い男は現れるのでしょうか。
その点も注目しつつ今後も語っていきますので、よろしくおねがいします。
次回は『alive』です。