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ちゃんとしてる隠れた名曲B.B.QUEENSの『ぼくらの七日間戦争〜Seven Days Dream〜』
2025年になりました。
今年もよろしくお願いいたします。
2000年も早くも25年。
そんな中で1991年という34年前の曲B.B.QUEENSの『ぼくらの七日間戦争〜Seven Days Dream〜』であぁだこうだ言ってこうと思います。
B.B.QUEENSといえば……
さて、本題に行く前に軽くB.B.QUEENSの説明をします。
描きヒゲのインチキおじさんとぱっつんメガネお姉さんのツインボーカルグループ。
デビュー曲『おどるポンポコリン』が有名ですね。発売から35年経った今でも普通に耳にします。他にも「はじめてのおつかい」という番組では『ドレミファだいじょーぶ』『しょげないでよBaby』が今でも使用されています。
30年以上続く番組のテーマ曲を複数持っているという、ちょっと他には類を見ないグループです。
月並みな表現ですが、この点はもっと評価されていいと思います。
そしてこのグループにはコーラス3人組がいます。『おどるポンポコリン』では独特な振り付けをしながらコーラスをする3人。
宇徳敬子さん、村上遥さん、渡邊真美さん。この3人は1991年2月14日に『想い出の九十九里浜』でMi-Keとしてデビューします。
全力で“子どもだまし”
先に挙げた『おどるポンポコリン』『ドレミファだいじょーぶ』『しょげないでよBaby』はもちろんアニメ「クレヨンしんちゃん」のオープニング曲だった『夢のENDはいつも目覚まし!』も含め、子どもに向けた曲が多いのがB.B.QUEENSの特徴です。
ただ子ども向けゆえの「こんなもんでしょ」的な手抜きがない。
先に挙げた曲は全て作曲が織田哲郎さんによるもので、作詞も『おどるポンポコリン』はさくらももこさん『しょげないでよBaby』は高樹沙耶さんで、残りは長戸大幸さんという全力っぷり。
そんな曲たちをぱっつんメガネお姉さんこと坪倉唯子さんが歌い、インチキおじさんこと近藤房之助が魂のシャウトを添えるという贅沢仕様。
手加減無しで赤子の手をひねりに行っているといえばよいでしょうか。
それがB.B.QUEENSなわけです。
1991年6月5日発売の3rdシングル
そんなB.B.QUEENSがデビューから1年後に出した3枚目のシングルが『ぼくらの七日間戦争〜Seven Days Dream〜』です。
こちらは映画「ぼくらの七日間戦争2」の主題歌です。『おどるポンポコリン』よりも対象年齢を上げてきたとはいえ相手は未成年。
それでもB.B.QUEENSは手を抜きません。それどころかよりパワーアップ。
作詞 長戸大幸 作曲 織田哲郎というコンビで挑み、ボーカル2人もちゃんと仕事をします。それに加えてこの曲が出る4ヶ月前にデビューしたMi-Keがレベルアップ。実はここが結構大きい変化だと個人的には思っています。
第一声はMi-Ke
『ぼくらの七日間戦争〜Seven Days Dream〜』は、
ふぅう〜うううう〜うううう〜ううう〜う〜
という女性の歌声から始まります。
ここをMi-Keが担当しています。
それ以外のところでもボーカル2人に埋もれない存在感を出しつつ調和がとれたコーラスでB.B.QUEENSに厚みを加えています。これはMi-Keとしてデビューして力をつけた効果だと思います。
『おどるポンポコリン』時代の名もなきコーラス隊の時にはそこまでの存在感はありませんでし、そこまでの役割を担ってはいませんでした。
力のある曲に、実力派のツインボーカル。そこに新たに自力をつけたコーラスが加わってことでB.B.QUEENSの一つの形が出来上がったわけです。
個人的には『ぼくらの七日間戦争〜Seven Days Dream〜』という曲はB.B.QUEENSの完成形、ひとつの到達点だったと思っています。
最後に
世間的にはB.B.QUEENSといえば『おどるポンポコリン』のイメージが先行しています。それはそれで良いのですがこの曲が完全に埋もれてしまっているのは本当に惜しい。正直悔しいくらいです。
B.B.QUEENSて本当に凄いんですよ〜!と声を大にして言いたい!
今回唐突にこんな記事を書いたのもそんな思いからです。
なかなか気が向かないかもしれませんが、もし気が向いたら『ぼくらの七日間戦争〜Seven Days Dream〜』やB.B.QUEENSの他の曲たちを聴いてみてください。
まあ、今の時点では配信されているものはなくCDしかないのですが……
と、いうことで本日はこの辺で失礼いたします。
お付き合い頂き、ありがとうございます。