『君がいない夏』の夏はいつの夏で今はどの夏?
小松未歩さんのアルバム『謎?』の10曲目である『君がいない夏』が今回のテーマです。
この曲は作詞・作曲は小松未歩さん。ただしシングル曲として世に出たのはDEENのほうです。
小松未歩さんのシングル『謎』と同じくアニメ「名探偵コナン」で使用されていたので30代後半あたりの方において知名度が高いと思われます。
そんな『君がいない夏』において私が気になっているのは…。
夏だけ?
ということです。
春夏秋冬とある中で、語られているのは夏だけ。
春、秋、冬はスルー。
君とは夏の思い出が強く、夏になるといつも思い出す、ということかな?と思えますが他の季節が全くノータッチとなると…。
二人は春、秋、冬と過ごしていない。夏だけの関係だった、という可能性が出てきます。というか私はこの曲における主人公と君とは夏だけの関係だったと思ってます。
夏だけの関係とはいっても、そうすると今度は何回の夏を過ごした関係なのか。
大概はひと夏だけの恋になると思います。それでも違和感はありません。
ただ、私としては3年連続3回目の夏(高校野球みたいですね)としたいです。
高校野球みたいと言いましたが、中学生や高校生の時の夏休みに毎年祖父母の家に行っていてその時にだけ出合える、という夏にしか思い出のない中学ないしは高校生な二人。
主人公たちの「甘い夏」はそんな中高生時分に過ごした夏を指しているのではないかと思われます。
少し大人になれる気がしてた
それぞれ違う人生(みち)を選ぶことで
という歌詞も、大人が言っても違和感がないセリフですが違う道を選ぶだけで「大人になれる」気がしてた、とは随分と幼い「大人観」で、10代まっさかりな感じがします。
夢を語り、笑いあった日々。甘い感じがしますね。
10代のひと夏としては普通かもしれませんが、3回くらいの夏を過ごしそれぞれの人生を語り合い、理解し合ったうえで違うみちを選んだら深みがまして、甘さがより熟成されて振り返った時のしんみり感が出るように思えます。
と、ここまでは思い出のなかにある夏の話でしたが、そしたら今はいつの夏なんだ?と言うことなのですが…。
28〜31歳くらいの夏かな?
と勝手に思ったりしてますが、根拠はありません。
ただ、忘れかけてた甘い夏の日、とか、あれからどれくらいの時間がたつの?なんて歌詞からすると、数年レベルの過去ではなく、ぱっと思い出せないくらいで、11年とか13年とか17年といった微妙な年数がたっての今なのかな?とは思います。
今回はかなり妄想を走らせました。
正直なところ12月の夜に暖房を効かせながら考えたので、なんだかへんな気分です。
結論としては、
高校生の時の夏を思い出す、30歳前後の大人の話
それが『君がいない夏』です。
次回はいよいよアルバム『謎?』最後の曲『MY SOUL』です。
次回もよろしくおねがいします。