言葉通りで良い。まんまな解釈でOK『ブルーライトヨコスカ』
令和もすっかり板についてきた感がありますが、今回は平成初期の曲で語ります。
皆さんご存じ(?)のMi-Keの3枚目のシングル『ブルーライトヨコスカ』です。
当時のMi-Keはどんな感じ?
まずはこの曲が発売された当時(1991年の6月)の状況を説明します。
Mi-Keが『想い出の九十九里浜』でデビューしたのが1991年の2月。ここから1stアルバム、2ndシングルを出してからの『ブルーライトヨコスカ』でした。
デビューから4ヶ月。滑り出しは良好。そこからの『ブルーライトヨコスカ』。
タイアップも当時の人気テレビ番組「クイズ・世界はSHOW by ショーバイ!!」と力が入っていました。
Mi-Keはここからどうなるのか。勝負どころだったはずです。
『ブルーライトヨコスカ』はそういう位置づけの曲でした。
人生においても上位に入る衝撃!
さて。いよいよ本題です。この『ブルーライトヨコスカ』を語る上でまず触れなければならないのは、歌詞です。
1番の冒頭から、サビ前までを今から書き出します。しっかりと読んでください。
真夏のマリーナ 夜が更けて
恋人達 クルマとめて Hしてる
ハートは ドキドキ どうしよう
単純ね その気になる
もういきなり なんだから
!!!!!!
当時中学生の私にとってまさしくハートはドキドキどうしよう、な歌詞でした。
こんなどストレートにエッチしてるなんて口にされてとにかく驚きました。
思春期だったのもありますがこんなに衝撃を受けた記憶は他にあまりありません。
その衝撃度は私の人生においてもかなりのトップレベルです。
まんま理解すればそれで良し!
そんな1番の始まり方をしたこの曲ですが、2番になると意外とまともです。同じくサビ前まで書き出します。
あいつが あの娘と お茶してた
ヤだ サイテイ ユルセナイ もう信じられない
泣くわけないでしょ バガシャナイ
ハライセに 電話しまくり
それ いいかもしれない
中学生だった私にはとても分かりやすく、恋のお話として普通に受け入れられました(あくまで当時の私目線で)。ハートもドキドキせずに穏やかにいれました。
と、つらつらと語ってきましたが、これ30年以上前の話です。なのに、昨日のことのように語れています。
それは恐らく当時から全く解釈が変わらずに脳内に見えている光景が不変だから。
こうして今読んでも、解釈の幅が全くない、情緒もへったくれもない歌詞です。言葉のまんま。中学生にも分かる。歌詞のまま話を理解すればOK!
でもインパクト絶大。本当にすごい歌詞ですね。
私の歌詞性癖がこの曲で決まった
そんな『ブルーライトヨコスカ』ですが、上で書き出した箇所以外の歌詞も実にわかり易く、簡単に言えばダメな男にハマってしまうダメな主人公、というお話です。
Mi-Keはこの後も曲を出していくのですが、ダメ男に振り回される主人公がちょくちょく出てきます。そういった曲の歌詞を耳に入れていくうちに、だんだんとにやりとしてくるようになり、男を見る目のない主人公が大好きになっていきました。
その後久宝留理子さんが『男』というダメ男にイライラする曲でメジャーになり『早くしてよ』でダメ男に対してツンデレな主人公を歌い、久宝留理子さんの曲、歌詞が大好きなります。久宝さんて男見る目なさそうだなあ〜、と無責任に思ってたりしました。
しかし実際の久宝さんは後にSOPHIAのキーボードの都啓一さんと結婚され、男を見る目があると判明します。
終わりに
『ブルーライトヨコスカ』で単純に歌詞が面白いと思えたのが、結果的に今小松未歩さんの歌詞解釈を毎月1回喋って楽しむという私の娯楽に結びついるともいえるわけで、そう考えると『ブルーライトヨコスカ』は私の人生に大きく関わっていると言えます。
そう思うとなんだか愛おしいです(4割ほど嘘)。
そんな曲なので知らない方にはぜひ一度は聴いて頂きたいです。
ちなみに。Mi-Keでメインボーカルだった宇徳敬子さんは自身のライブでこの『ブルーライトヨコスカ』を歌われることもあるのですがメドレーで、しかもサビしか歌われないので「えっちしてる」は今やCDでしか聴けません。
ちょっと残念ですが、時代ですね。
ということで本日はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました。