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ちょいちょい書くかもしれない日記(ありんこ)
数日前から、二階の台所にアリが出る。
特に何かに激しくたかっているというわけではないのだが、目当てのひとつは猫のカリカリだ。
猫がいるので、普通の殺虫剤は使いたくない。
そして、アリの巣コロリ的な、餌と見せかけて持ち帰らせ、巣ごと殲滅するような理不尽なアイテムは絶対に使わない。
それは卑怯なやり口だし、だいいちやり過ぎだ。
彼らが外の世界にいる分には、その営みに干渉すべきではないし、むしろ大事にしたい。
しかし、家の中はダメなのだ。マジでダメ、絶対。
家の中に入り込んだアリには、とんでもないトラウマがある。
遠い昔、何気なくティッシュを箱から一枚取って口元を拭こうとしたら、白いはずのティッシュが黒ずんでいて、しかも指先に奇妙な感覚がある。
えっと思って手を離したら、机の上にはらりと落ちたティッシュから、大量のアリが湧くように出てきた。
そう、2枚重ねのティッシュの間に、小さなアリがギッシリ詰まっていたのである。
当時、発売されて間もない保湿ティッシュは、舐めると甘かった。
しっとりを糖分で担保していたのだろう。
それがアリを引きつけてしまったのだ。
あのときの、指の下で大量のアリが蠢く感触、今も思い出すと鳥肌が立つ。
そんなわけで、家に入り込んだアリには容赦しない。共存は無理なのだすまない。
「あの家に行ったものは誰も生きて帰らない。行かないほうがいい」と先方に理解してもらわねばならないので、こっちも本気でいく。
ありがたいことに、冷気で殺虫するタイプのスプレーがあるので、それで地道に戦っている。
出入り口とおぼしきところには、以前、これを使うがよいと読者さんが送ってくれたヒバオイルを吹き付けたガーゼをねじ込んでみた。効いてくれるとよいのだが。
それはそうと、戦いの過程でアリに皮膚の上を這われると、その後、何が触れても「アリっ!?」と過剰に反応してしまうのが我ながら恥ずかしい。
早く家から遠ざかってくれますように。
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