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ときどき書くかもしれない日記(中秋節)

長年のお馴染みの中華料理屋さんが、今年も鶏と月餅を届けてくれると連絡があった。
仕事の合間に、どうにか受け取れそうだ。
それより、お返しを買いに行かねば……と、朝イチのデパートに駆けつけた。
焼き菓子の大きめの箱に、中国の方がお祝いのときに好むという金色の包装紙をかけてもらう。
お菓子と一緒に果物を差し上げるのがよいと、以前、母が華僑の知人に教わったと言っていた。それも、赤い果物がよいと。
金と赤が、あちらのお国の方にとってはお祝いの色だから……と言われたのを思い出して、美味しそうなりんごを箱詰めしてもらった。
完璧では?
帰宅して、大急ぎで出勤して、働いて、大急ぎで再び帰宅して、どうにか間に合った。
毎年と……父が生きていたときと同じ、中華風の小振りなローストチキンと、手作りの月餅がぎっしり詰まったクラシックな紙箱。
父の死と同時にたくさんの繋がりが切れてしまったけれど、こうして、私のことを「母の名代であり、父の跡を継ぐもの」として関係を大切にしてくださる、そのお気持ちが何より嬉しい。
ローストチキンは、まだほんのり温かかった。
なので、夕食には、ジューシーなもも肉をそのまんま切っていただくことにした。
八角の香りがする、中国のこっくりしたお醤油が軽く滲みた美味しいチキンだ。
他の部位の身は全部むしって、冷蔵庫に入れた。
明日、春餅を焼いて、野菜と一緒に巻いて食べよう。
とはいえ、学校デスマも2週間が過ぎて、いちばん色んな意味で疲れているところだ。
トルティーヤかサンドイッチ用の食パンで妥協したい気持ちもあるけれど、せっかくだからちゃんとしたい。年に一度のことなのだし。
月餅は、外の皮がドライで固くて分厚いビスケットタイプで、ひとつ食べきるのにお茶がでっかい湯呑みに2杯要る。
食後に食べたので、本気でお腹がいっぱいになった。

仕事は来週がいちばん大変だから、この連休は全力で身体を休めようと思う。
不穏な腰も上手に宥めすかしたい。
地元で懐かしい人にお目にかかる予定があるので、それをとても楽しみにしている。

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椹野道流
こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。