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ちょいちょい書くかもしれない日記(マイク)

午後いっぱい講義だった。
新型コロナウイルスに感染すると、私はやたら呼吸器にダメージが来るほうで、声を出しにくい、喉が痛い、すぐ咳き込む、息苦しい……という状態が長く続く。
前回に引き続き今回もそうなので、必ずマイクを用意してください、と学校には事前にお願いしていた。
用意してくれた……のはいいのだが、「凄く調子悪いんで使えるかどうか」と講義開始寸前に言われた。
調子が悪いとわかっているのにそれを用意したのかね!
いやまあ、わかる。備品の調子が悪くても、すぐに買い換えられないのが学校のアホなシステム。
学生さんからもぎ取ったお高い授業料は、いったいどこへ消えているのかしら。現場の人たちはみんな薄給なのに不思議ね~。
それにしたって、学生さんに少しでも不便がないようにとお願いしたことを、「ダメだと思うけど形だけ用意しといたからそれでヨロ」と言われてしまったら、こっちはどうしたらいいんだいって話ですよ。
実際、講義室にあったのは、電源は入るものの、二歩移動したらもう接触不良で使えなくなるクソマイクだった。
結局、早々にマイクを諦め、午後いっぱいずっと地声を張り続ける羽目になって、咳をしたら金臭い血の味が上ってくるし、咳は止まらないし、声もガスガスだ。
今年、学校をひとつ辞めてけっこう身体が楽になったので、ここもついでに辞めちまうか……と思わないでもない。
小説家は浮き草稼業ゆえ、安定した収入はとても大事なのだが、去年、両親とのことがあって以来、仕事に対する考え方も変わってきたように思う。
もう、がむしゃらに働く時期は過ぎた。
ここからは、(プライベートは知らんけど)仕事に対して誠実な人と、こちらも誠実に向かい合える仕事だけを残していきたいと思う。
そして、猫たちのために、自分のために使える時間を少しずつ増やしていきたい。
母のために使う時間もしっかり作っていきたい。そんな感じ。

そういえば、庭にいくつかモグラの掘った穴が空いていた。
土の中はちゃんと涼しいだろうか。カスパーの法則などを思い出しながら、ふと、小鳥たちのための水場を作り、暑中見舞いにみかんを真っ二つに切って添えておいた。
ちょっとええもん食べて、冷たい水でも浴びて、リフレッシュしてほしい。

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椹野道流
こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。