ちょいちょい書くかもしれない日記(メンテナンス)
月に一度、マッサージを受けに行く。
ストレッチだけではケアしきれない箇所があるし、プロにどこをほぐせばいいか、どこを動かせばいいか、アドバイスを貰えるのはありがたい。
たちまち身体が羽根のように軽く! みたいなことにはならないが、重すぎる頭を必死で支えている感じは薄らぐ。
いちばん助かるのは、頭皮の痛みが和らぐことだ。
酷いときは、額に触れるだけで酷く痛むので、自分でも頭と顔面のマッサージを試みるが、なかなかうまくいかない。
他人にやってもらうことで得られる充足感というものは、確実に存在する。
そこそこの時間、施術者とサシで話すことになるので、普段まったく接点のない人の世間話をがっつり聞けるのもいい。
なんなら隣のブースの話も、時には聞こえてくるし。
マッサージを受けたあと独特の浮遊感を味わいつつ、買い物を済ませて帰宅した。
少し休憩しようとしたら、父の同級生から、というか父が眠る霊園の管理事務所から電話があった。
彼は、父の墓の区画を忘れてしまったらしい。探しても見つからず(広大な霊園なのだ)事務所へ行ったものの、耳が遠くて意思の伝達が難しく、疲れて足取りも怪しくなり、事務所の人も途方に暮れてこちらに連絡してきたらしい。
重いまぶたをこじ開けて、再び車に乗り込む。
事務所で父の友人と会い、お墓までアテンドした。
初対面だが、父から話は聞いたことがあるように思う。
彼はずいぶん長くお墓の前にしゃがみこみ、手を合わせて泣いていた。
最寄り駅まで送る車の中では、学生時代の父が、恐ろしいほど計画性のない男で、それなのに仲間との旅行の幹事を買って出て、初日で予算を使い果たしたりして大変だった……などという話を、耳が遠いものだから、引くほどの大声で話してくれた。
駅までの30分ほどのあいだ、特に父についていい話は聞かなかったように思う。
竹馬の友とはそういうものなのだろう。
せめて見舞いたかったと言われたが、文句はPCとケータイのロック解除番号を明かさなかった父に言うてくれ。
客人を駅の改札まで見送った帰り、万引きを怖いくらい警戒しているお花屋さんで、葉山椒のかわいい苗を見つけた。
我が家にはイヌサンショウばかりあるので、私が料理に使える山椒があってもよかろうと、一鉢買った。
拍子抜けするほど安かった。
一年くらい鉢管理してから、地植えにしようと思う。伸びやかに生きろ。