ちょいちょい書くかもしれない日記(横浜)
うっかり寝てしまい、終わるはずの仕事が終わらず、泣く泣くノートPCをバッグに突っ込んで新幹線に乗った。
先週は本当に酷い毎日で、切実に気分転換を欲していたし、前々からの予定があった。
横浜でとある講演会に参加し、現地で合流した業界の兄とお茶をして帰途についた。
楽しかったが、仕事は終わっていない。明朝に提出しておくと約束してしまった。
行き帰りともガシガシ執筆したが、まだ終わらない。
帰宅してから、なお頑張らねば。
とても難しいことをキャラクターが言い出して、その言葉を私はどうにか聞き取らなくてはならないのだ。
こういうとき、近くにいるはずのキャラクターの声は、なかなか聞こえてこない。
耳を澄ませながら、なお一歩ずつジリジリと近づいていく感じ。
小説はやはりとても難しい。
私の思想を決して介在させないよう、注意深く実直に、キャラクターそれぞれの動作を見つめ、声を聞く。
脚色はしない。
私の中で勝手に生きている彼らの日々を切り取るだけだ。
そう思うと、私の小説の書き方は、エッセイを書くときとさほど変わらないのかもしれない。
それにしても、横浜は、土地の使い方が豪勢な神戸みたいなところだった。
みなとみらいにはたくさんお店があって、どこも素敵だった。
特に飲食店は、どの店を見ても美味しそうで、思わず「ここに住んで、一軒ずつ全部回りたい」と口走って兄に笑われた。
選びきれないほどのお店が一つ処に集まっている、という状況にまったく慣れていないのだ。
なんて幸せなところだろうと、気持ちがふわふわした。
帰りはあまり時間の猶予がなかったので、新幹線のホームでシウマイ弁当を買った。
正直、選択肢がなかっただけなのだが、記憶していたよりずっと美味しかった。また食べよう。
地元駅へ戻る電車の中で、聞こえる程度の声量で、「あれ絶対バッタもんやんな~」と私のバッグを見て女子ふたりが笑っていた。
残念ながら純正品なんだ。COACHに謝れ。