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ちょいちょい書くかもしれない日記(エアコン設置工事)

今月の初めにゲリラ豪雨で延期になったエアコン設置工事が、台風を目前に控えて、ギリギリセーフで今度こそ施工されることになった。
工事の日時を取り決めたとき、業者さんは「朝イチで伺います」と言った。
これがくせ者なのだ。
わりに業者さんはこのフレーズを使うのだが、それぞれの中で「朝イチ」の感覚が少しずつ違う。
ざっくり言うと、午前8時から10時まで幅がある感じだ。
猫の世話で朝早く起きるし、どのみち家で休んでいるか働いているかどちらかである。
いつ来てもらってもいいようなものなのだが、5匹の猫を寝室に避難させるというけっこう難易度が高い準備があるので、「朝イチとは?」と訊ねたら、「9時くらいじゃないっすかね~?」とのことだった。
なんでそんな微妙に自信なさげなんだよ。まあいいけど。
当日は、道路が混雑していたらしく、9時半の到着となった。
2人くらいで来るのかな、と思ったら、飄々としたお兄さんがひとりで来た。
色々重いものが多いだろうに、大丈夫なんだろうか。
腰は大事にしてほしい。
仕事ぶりも、なんだかのんびりしている。
繁忙期で大変なんです! とリスケしたときには言われたけれど、一段落したのかもしれない。
まあ、セカセカしているよりは、のんびり気味なほうがいい。
「ねこちゃん! でっか!」と、猫たちを閉じこめた寝室のエアコンをチェックしに入ったとき、うちの兄猫たちの大きさにビビっておられた。
長男猫はもとからとても繊細なのだが、閉じこめられることに対するストレスも他の猫たちより遥かに大きく、おろろーんと大きな声で鳴く。
様子を見に行ったら、微妙に過呼吸でも起こしそうな顔をしていたので、お兄さんが「部品足りないんで、ちょっとホムセン行って来ます!」と山を下りたあいだ、部屋から出して宥めた。
そんなに繊細なくせに、長男猫は、外猫生活から家に定住するまで、いちばん時間がかかった。
半ば強引に家に入れてからも、2ヶ月抵抗し続け、外に出られないという閉塞感からパニックに陥っては、大きな身体で我が家の色々なものを壊してくれた。
私は今も、当時の彼が噛みたおしたビルケンシュトックのサンダルを履いている。
そういうわけで、彼については、色々な局面で他の子より気を使うことが多い。

お兄さんは1時間あまり経ってから戻ってきて淡々と作業を再開し、私も長男猫を他の猫たちがいる部屋に戻した。
ドア越しにおろおろと鳴く声が聞こえたが、さっきよりは余裕がありそうだ。
私はそのまま仕事部屋に戻った。

それにしても、時間がかかる。
結局、2台のエアコンをつけ替える作業が終わったのは、午後6時半だった。
えらいこっちゃである。
でもこれで、汗だくで料理をしなくて済むし、書庫の除湿もはかどる。
とてもありがたい。
冷たいお茶と、塩気のあるお菓子の詰め合わせを渡して、お礼を言って見送った。

何だか妙に疲れてしまって、夜は、冷凍庫にあった牛肉と、玄関先で大量になっているピーマンで、焼きそばを作った。
甘みのある佐野のフルーツソースと、わりにあっさりした味のオイスターソースを合わせて味付けしたら、なかなか美味しかった。
とはいえややしょっぱかったので、もう少し調味料の配分や量を工夫したい。



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椹野道流
こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。