ちょいちょい書くかもしれない日記(祭りの後)
毎年買っている中華おせちには、にらみ鯛よろしく、鯛の丸揚げがつく。
そのまま食べてもいいのだが、揚げることで水分が抜け、味が濃くなり保存性が高まる代わりに身が固くなってしまう。
そして、冬なのでやはり、あたたかいものが食べたい。
というわけで、朝から身をむしり、鯛飯を炊いた。
鯛のあらで濃い出汁を取り、それで炊き上げる。
ほぼ臭みがないので、香味野菜は使わない。具材も鯛だけの潔さだ。
色が淡いので、本当は茶碗に盛ってから小葱でも散らしたかったが、昨日のうどんすきのときに薬味として使い切ってしまった。まあいい。
残りの出汁は薄めて味付けし、水菜と穴子を入れて2日めのお雑煮に。
元旦は母方の、2日は父方のお雑煮と我が家では昔から決まっていたので、それは守ることにしている。
ただ、昼は他に食べるものがいろいろあったので、お餅は入れずにおいた。
夜に、残ったおつゆに焼いた餅を投入することにする。
食後、みんなそのまま昼寝に突入してしまい、気づいたら客人たちが帰る時間になっていた。
年末年始、たくさん美味しいものを食べて、楽しく過ごした。
猫たちも、存分に可愛がってもらった。
お陰様で、今回もよい年越しとなった。
駅まで友人たちを送り、ついでに無印良品に福缶を受け取りに行った。
一応、受け取り用バーコードは用意していたのだが、最寄りの店では、フルネームでリストにチェックを入れることになっている模様。
そのおかげで、レジのお姉さんが、私に気づいてくれた。
そう、中高時代の友人だったのである。マジか。
新年早々、とても嬉しいビックリだった。
30年ぶりくらい……? 時の流れとは恐ろしいものだ。
もしかしたら何度かカウンター越しに遭遇していたのかもしれないが、さすがにお互い顔だけではわからなかったと思う。
福缶が、古いご縁を甦らせてくれた。ありがたい。
缶の中からは、あんこうのビビッドな土鈴が出てきた。
正直、蛇アイテムを物凄く楽しみにしていたので、一度はかなり落胆したのだが、あんこうも好きだし、何より気持ちが明るくなるような造型と色合いだ。
音もとてもいい。
旧友との再会と共に、こんな風に予想外の嬉しい&楽しい驚きがいっぱいの年になるよ、と教えてくれているのかもしれない。
本当にそうなるといいな。
帰宅したら家の中が物凄く静かで驚いた。
猫たちは、はしゃぎ疲れて家のあちこちで寝ている。
穏やかな夜、次いで賑やかな深夜になりそうだ……。
客人たちがいるあいだ、ほとんど自分の部屋から出てこなかった新入り猫は、ぶーぶー文句を言いつつ、さっそく仕事部屋のベッドの上に転がっている。
内弁慶の人見知りなのだ。多くの猫がそうであるように。