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ちょいちょい書くかもしれない日記(確定申告の準備中)

昨日、確定申告に必要な書類、しかも父が何十年も前に取得した不動産の売買契約書が必要です、と言われて、昼前から日暮れまでかけて探していた。
その「もう見つからないかもしれない。どうしよう。また役所通いが始まるのか……」というプレッシャーが重すぎたのか、あるいはその後、くたびれてベッドの上で布団も着ずに寝落ちしてしまったのがいけなかったのか、深夜に微熱が出たが、起きる頃には引いていた。
寝る前にジンジャーチャイを飲んで身体を中から温めたのが、ギリギリ効いたかも。
書類はどうにかこうにか、実家からレスキューしてきた「大事そうに思える書類たちの山」の中から見つかったので、後日コピーを必要な先に送付する前に、スマホでパシャッと撮ったデータをとりあえずで送った。
そうしたら、さらなる手続きがいくつか連結して必要だとわかったので、一気に終わらせるべく、今日は一日かけてあちこちを回った。
ようやく落ち着いたと思ったらこれだ。
人ひとり、きちんとこの世から消え去らせることは、実はけっこう難しいのだと実感している。
そして、役所の人も、銀行の人も(こちらは多少のばらつきがある)、いつも要領を得ない私に親切にしてくださってありがたい。

午後に、まずまずショックなことがあった。
だいぶ前にとっていたお芝居のチケット、発券して気づいたのだが、うっかり時間帯を取り間違えて、講義とだだ被りだったのである。
いつも行く学校だったら即座に「講義日程を変更してください」とお願いするところだが、今行っているところはそう簡単ではない。
お芝居のほうを諦めなくてはなるまい。
リセールシステムのないチケットなので、行けそうな誰かに譲ろうと決めた。
救いは、言い方がアレだが「ちょっと見てみようかな」くらいのお芝居だったことだ。
推しが制作にかかわってはいるが、実際に舞台の上にはいない、というよくあるタイプの案件。
勿論、思いがけない収穫や感動が待っている可能性は大なので、とても残念ではあるが、諦めるのはそうつらくない。
空席は申し訳ないから、快く行ってくれそうな友人にあたり、「えっええの、仕事帰りに行く!」と即答をもらえてホッとした。
「職場から徒歩圏内やしめっちゃ楽しみやけど、もし当日でも、行けそうになったら躊躇わず言うてな!」と言ってくれる、心の細やかな人だ。
学生時代、「留年? 俺の1年よりストーンズの来日や!」と言い放って定期試験の勉強を放棄し、ローリング・ストーンズのコンサートに駆けていった同級生のことを、ふと思い出したりしている。
彼は人生で生ストーンズを見られるのは今だけや! と言っていたが、その後ストーンズはけっこう来日し、そのたびに彼のことを思い出した。
でも、それでいいんだよね。
どんなライブもお芝居も展示も一期一会だし、自分にとって大切と思えるそれを逃さないことが大事。
そうした一期一会の積み重ねで、私もできている。

山の上の冬らしく、バリッと気合いの入った寒さ。
重たい雪もちらついている。
こうでなくてはという気持ちと、かなわんなーという気持ちが、私の中で同居している。そんなもんだ。

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椹野道流
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