ちょいちょい書くかもしれない日記(集荷依頼)
午前の集荷をお願いして待っていたが、待てど暮らせどインターホンが鳴らないので、ずいぶん忙しいのかな、無理なら明日でも明後日でもいいよって言える窓口があるといいんだけどなと思いつつ、玄関の扉を開けてみた。
すると、お兄さんが来たら託そうと、万が一を考えて大屋根の下に積んでおいた段ボール箱が、綺麗さっぱり消えていた。
たぶん、Amazonからの荷物を指定の場所に置こうとしたときに積んである箱が見えて、「あ、あれが集荷かかってた奴だな」と判断してくれたのだろう。
長年のお付き合いなので、よくわかっておられる。
田舎の町の、勝手知ったる何とやら具合に、せめてお礼くらい言わせてくれたらいいのに……と思いつつもありがたく。
「あいつ、午前はたいてい寝ているから、起こさないでおいてやろう」という親心、本当に人間とお付き合いをしているという感じがして嬉しい。
作品は拝読していたが面識のない作家さんの訃報に、この世に生み出されることなく、その方と共に世を去った物語の卵たちのことを思う。
まだまだこれから、という想いはきっとおありだっただろう。
ままならない身体を悔しく恨めしく思う気持ちは、痛いほどわかる。
なんともやるせない。
愛読者や同業者の悲しみと嘆きに、作品もご本人も、広く深く愛された方だったのだな、と感じる。
いつの間にやら、その方が私のSNSをフォローしてくださっていたことを今さら知った。
猫たちのことを見ていてくださったのだろうか。
もっと早く気づけばよかった。
遅すぎるとはこういうことだよ、と思いつつ、ありがとうございました、とモニターに頭を下げた。
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こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。