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ちょいちょい書くかもしれない日記(マッサージ)

だいたい月に一度くらいのペースで、マッサージに通うことにしている。
リラクゼーションサロン、という奴だ。
リラクゼーションをうたっているわりに、ロビーにゴッホの複製画が飾られているのがうっすら不気味なのだが、相性のいい施術者と出会えたので、半年近く通い続けている。
もちろん、日常的に自分でストレッチもすれば、マッサージャーも使う。
それでも自力でケアしきれるわけではないので、やはり定期的に他人の手でほぐしてもらう必要が出てくる。
一時期酷かった腰痛がそこそこ落ち着いてきて、今の懸念は肩甲骨まわり、肩、首、そして頭皮である。
マッサージをしながら、セルフケアをしたほうがいい箇所とやり方をアドバイスしてくれるので、それでも少しずつマシになってきた、そうだ。
ガチガチだった頭皮も、僅かに動くようになってきたと言われてホッとするけれど、やはりまだ真上を向くことはできない。頑張ればどうにか天井を見ることができるレベルの凝りが続いている。
「そういえば先日、ピラティスとヨガをプロ級にやりこんでいるお客様がいらしたんですが」
担当者がふと、そんなことを言った。
私はビックリして、「そんな人、マッサージをしてもらう必要あるんですか?」と訊ねた。
どちらも、全身を柔軟にするためにやるものなのではないか……というイメージがあったからだ。
担当者は厳かに頷き、こう言った。
「確かに、どこを揉んでも凝りなんてまったくなかったんですが……」
「ですが?」
「頭皮だけはガッチガチでした。もう、ガッチガチ。そこだけ」
マジか。
しかし考えてみれば、頭皮をほぐすストレッチというのはバリエーションが少ないのかもしれない。
両手の指で丹念に揉んでいくしかないのかも。
「幸い、頭皮の筋肉は浅いところにあるので、アプローチしやすいです。頑張って、地道に緩めていきましょうね」
そんな言葉で締め括って、担当者は私の肩周りをぐいぐいとほぐし始めた。

施術が終わったら、会計を待つ間に生姜のお茶をいただく。
マッサージのあとは、いつも物凄く全身が怠い。
帰ったら少し寝ようかな。
それにしても、一ヶ月が早い早い。いったい私は何をしていたんだろう、と毎度思う。

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椹野道流
こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。