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ちょいちょい書くかもしれない日記(楠公さん)

今日からうちに遊びにくる友人が、湊川神社に立ち寄りたいと言う。
私自身にとっては、まあまあ地元のでっかい神社という立ち位置だ。
楠木正成公がご祭神というのがいい。
私自身はほんのりした愛着程度しか持っていないが、付き合うことにした。
学校デスマでヘトヘトなので、放っておくと学校がない日は布団から出られない気がする。
疲れているときは完全に動きを止めるより、よく寝てよく休み、ほどよく動くのがよいのだとわかっていても、なかなかそれをひとりで実行するのは骨が折れる。約束があるのはありがたい。
ただ……暑い。
いつまで夏を続けるつもりやねん。
初詣の時期と違って、湊川神社はあっさりすっきりした佇まいだった。
でも、暑い。
街中にある寺社仏閣は、無駄に暑い。歩くべきところに、陽射しを遮蔽するものがないからだ。
なんかこう……ネットで見たスペインかどっかの道みたいに、綺麗な布で日よけなんかを立ててみないかね。
お寺ならでかい曼荼羅とかいいよね、などと思いながら歩いた。
そういえば今年初めてのおみくじを引いた。
吉。いかにも私らしい。
概ね努力を怠らず身の丈を意識して焦らないこと、という面白みのないアドバイスをいただいた。
そういえばおみくじで「野心を持て」や「争いを恐れるな」的なアドバイスを受けたことはない。
どうせ責任を取ってくれるわけではないのだから、たまには焚きつけてくれてもいいんだぜ、とも思う。
他にあれこれとグッズつきのおみくじも各種取りそろえられていたが、いずれも箱に手を突っ込んで引っ張り出すタイプだったので、やめておいた。
やはりあの筒を景気よく振り、出てきた棒の番号を読む過程あってのおみくじという気がする。
そういえば恋愛については、「相手が心変わりします」とやけにきっぱり書いてあった。
心変わりも何も、相手がいないのでまあどうでもいい話だが、そういうネガティブなことだけ妙に具体的に書いてあるのが若干むかつく。

横ちょにある天神さんの牛を撫でに行く途中、おや、これは……という絵馬がふと目についた。
もしかしてもしかしたら、ピコお役に立てるやもしれない、という内容のやつだ。
ハチャメチャに強い願いを感じたので、何となく見過ごさないほうがいいような気がした。
なるほど、神様は特にご自身は動かずとも、使えそうな誰かを無造作に呼び止め、使い立てするものなのかもしれない。
私が、自分の職分の端っこからそっと投げたその先で、色んなことや人が上手く噛み合って、いい感じに運ぶといいのだけれど。

帰り、あまりに暑いので本当は氷を食べたかったけれど、9月に入ったのであっさり終了していた。
そういうことは、暦でなく気温で決めてくれないか。
代わりに食べた抹茶パフェはたいそう美味しかった。
そのまま友人はうちに来て、猫たちを全力で構ってくれている。
まだ猫たちが通い猫だった頃から知っているので、もうベタ慣れである。
最近私が留守がちなので、猫たちも存分に甘えて嬉しそうだ。助かる。

こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。