見出し画像

ちょいちょい書くかもしれない日記(人魚姫)

朝から歯医者さん。
今日は時間が早かったので手土産を買えなかったのだが、歯医者さんは目下ダイエット中だそうなので、余計な誘惑を持ち込まなくて結果オーライだった。
しかし何故ダイエットを……と不思議に思ったら、来週、内科で血液検査があるらしい。
そういうところよ。
父もそうだったけれど、父の友人も、似たような小手先のごまかしをやろうとするのか……! 
まったく、似た者同士の悪い爺さんたちである。
悪い爺さん仲間のひとりが先日亡くなられたそうで、「ひとりずつおらんようになる」と、歯医者さんはとても寂しそうであった。
でも、跡継ぎのお嬢さんが隣でニコニコしていらっしゃって、それはとてもラッキーなことなんですよ、私は親不孝なので、父にその幸せをあげられませんでした、とお伝えした。

今日は砕けた奥歯の治療を仕上げてもらった。
「今度は柔らかいから使いやすいやろ。顎への負担も軽うなるん違うかな」と新しいマウスピースも作っておいてくださった。
調整も丁寧にやっていただけた。
本当に、しっくり馴染む。
毎晩大切に使おう。

今日の治療はいささか長く、途中でとても滲みる処置があったので、両脚を踏ん張りすぎたのだろうか。
終わって帰ろうとしたら、悪いほうの膝が猛烈に痛む。
まともに歩けない。やばーい。
ストレッチをしたり、膝周囲を揉んだりしてみたが、ダメである。
これは帰れるだろうかと不安がりながら、いつもの3倍くらい時間をかけて駅まで辿り着き、電車に乗った。
座っているうち、少しだけマシになったのか、狭い歩幅ならどうにか歩けるようにはなった。
ただ、心境的には、人間の姿になったときの人魚姫のようだ。
何しろ、一歩毎にたいそう痛いのである。
王子様などまったく見当たらないというのに。なんということ。
しかもJR大阪駅まで帰り着いてみたら、事故で電車がストップしていた。
踏んだり蹴ったりだったが、ちょうど昼過ぎだったので、五右衛門でパスタを食べる間、座ることでまた少し回復することができた。
しかし、痛い。なんなら膝だけでなく、股関節あたりからずっと痛い気がする。
たぶん、筋を違えたというやつだろう。
でもまあ、電車も動き始めたようだ。とにかく動けるうちに帰ろう。
するとスマホが鳴った。
母が入院している病院からだ。
ギョッとして人通りが比較的少ない場所へ移動しながら、通話ボタンを押した。
でも、母に何かあったわけではなかった。
むしろ、退院に向けての作戦会議を病院と施設の担当者が集って明朝開くので、家族も参加したまえよという連絡だった。
むむ。
母の健康・病状については、弟の担当のはずなのだが。
弟が電話に出ないので、私に連絡が来たらしい。
まあ、病院のお会計のこともあるし、私だって家族だ。知りませんというわけにはいかないので、参りますと返事をした。
明日は午後から学校なので、体力を温存するために朝、少し仮眠するつもりだったのだが……やむを得ない。
あとで弟に連絡してみたら、飼っている猫の一匹の体調が極めて悪く、通院があるし一緒にいてやりたいので姉ちゃんよろしく、とのことであった。
「母親より猫が大事」と率直に言われたわけで、まあ複雑ではあるが、これまでの弟を見ていれば、まあそうだろうなという諦めもある。
そして、猫の一大事が飼い主のメンタルをどれだけ削るかもよく知っている。
しょうがないかあ、と夜、ひとりで痛む膝をさすっている。もしかしたら、冷えたせいもあるかもしれないな。
今日もまったく自分の仕事はできなかった。
明日は講義なので、帰ったらもう疲れて使い物にならないと思う。
週末までは無理かも。

こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。