ちょいちょい書くかもしれない日記(夕立)
数日前に、けっこうしっかりしたいわゆるゲリラ豪雨が来て以来、ろくに雨が降らない。
朝夕の庭の水まきがけっこうハードなので、夕立を待ち焦がれている。
雷は特に要らないが、雨とセットでなければいけないなら受け入れよう。そんな気持ちだ。
先日のゲリラ豪雨の最中に、エアコン取り付けの業者さんが来て、「さすがにこりゃ作業は無理ですねえ」と力なく首を振り、去っていった。
それから30分ほどで雨は去ったので、待ってもらえばよかったかもしれないが、こればかりは予測できることではないのでやむを得ない。
ただ、リスケした日程は、月末も月末だった。
夏のいちばん厳しいとき、わりと使う部屋がエアコンなしか……と項垂れている。
まあ、仕事部屋でなくてよかった。
昨日は、父の古い友達がどうしても命日に墓参をするのだと仰るので、お供をしてきた。
墓地は広大で日陰がまったくないので、正直、高齢者でなくても夏に行くところではない。
やんわりどころか、相当ストレートにそう伝えたのだが、先方の気持ちを変えるに至らなかった。
案の定、駐車場に車を停め、ほんの1分歩くだけで、父の友人はバテていた。
そうだろうと思ってたよ。無理ないよ。
日傘を差してお参りを済ませ、保冷バッグに詰めて持参したあずきバーを一緒にガリガリ齧った。
「若い頃はよう食うたけど、こんなん何十年ぶりやろか」
と、父の友人は笑っていた。
若い頃に、父ととんかつを食べた話をなさったので、「店の場所は変わりましたけど、まだありますよ」と、地元のとんかつ屋へお連れした。
「食べられるやろか~」と首を捻りながら、盛り合わせ定食をペロリであった。
80を越えて長生きする方は、だいたいよく召し上がるイメージがある。
よく食べるからこそ長生き出来るのだろうな、と思っていたら、その方がふと、「お父さん、身体小さかったやろう」と言った。
第二次世界大戦末期に生まれた世代なので、どうしても幼い頃の栄養状態が悪くて、前後の世代より身体が弱かったのかもしれん……と仰るのを聞いて、そういえば兄弟でいちばん先に死んだなあ、などと思った。
とはいえ、父は身長こそ低かったが、肩幅は広く、ガッチリした体格だったから、そこまでの栄養不良ではなかっただろうと思うのだが。
遠路はるばる来てくださったので、せめてとんかつの会計は私が……思っていたのに、奢っていただいてしまった。
スマホと楽天ペイを使いこなす80歳。
やはりこういう好奇心とチャレンジを忘れない人が、長生きするのだな……と思う。
夜に、父の大好物だけを取り合わせだ夕食を作った。
栗赤飯(ごま塩がマスト)、スルメイカと焼き豆腐の煮付け、ゲソとニラと刻んだシメジとかぼちゃのチヂミ、かまぼこ、モンブラン。
むろんお相伴した。
父が死んで以来、作る気がしなかった煮付けとチヂミ、きっちり三人分できてしまって苦笑いだった。
こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。