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ちょいちょい書くかもしれない日記(秋のせいにして)

週末じゅう具合が悪かったが、今朝はその総仕上げのように体調わろしな目覚めであった。
よろめきながら猫の世話を済ませ、長男猫が「ささ、お早く」と促すので、再び横になって、まさに泥みたいに眠った。
午後からお仕事があるので起き出したら、お仕事先の方も不調で、予定は延期に。
もうひとりの関係者も不調を抱えている。
もうね、みんな調子悪いよ。
秋だと思ったらまた夏リターンズみたいな、9月が悪かったんだと思うよ!
夏の延長戦をいつまでやる気やねん。

とはいえぐっすり寝て少し元気になったので、母の施設に書類を届けに行った。
大事な書類だ。介護保険被保険者証である。
前回は期限が1年だったが、今回は4年。助かる。
母は昨年、要支援2(これは本人が気に入らず、更新を断固拒否したため一時期失効状態だった)から要介護4まで一足飛びに容態が悪化した。
昨年は、「急でしたからね。もしかしたら治療や静養でよくなられる可能性もあります」と言われていたが、今年の見直しで、もうその可能性はなさそうだと判断されたんだろうなと思うと、ありがたくもちょっと悲しい。
今、施設は感染者発生で面会停止だが、玄関で書類の受け渡しは可能だった。
スタッフの方々への差し入れを添えてお渡しし、30秒もかからずにおいとまする。
車に乗る前、つい母がいるフロアを見上げてしまった。
母の部屋はそこからは見えないのだが、「感染せずに、元気でいてね」という気持ちだけをそっと飛ばす。
衣食住のお世話を引き受けてもらうかわりに、そう頻繁には会えない場所に母を置いてしまった罪悪感は、合理的理解と納得とはまったく別の場所で、ずっと生き続けるのだと思う。
そんな気持ちを見透かしてか、帰るとき、施設の方は「変わりなくお元気ですよ」と言ってくださった。
定型文でも、聞けば少なからず安心する。
自宅へ車を走らせながら、昨年11月、一度だけ入院中だった母の見舞いが許されたときのことを、ふと思い出した。
弟越しに聞いた、母の差し入れの希望はシュークリームだった。
私が世界でいちばん旨いと思っているのはエーデルワイスのシュークリームなのだが、手に入れることができないので、同じくらい愛着が深い、エーワンのシュークリームを買っていった。
病室で食べることは規則でできず、必要な手続きのために銀行に連れだしたついでに、車の中でふたりで食べた。
「ピクニックみたいね」と笑って、美味しそうに大きなシュークリームを2つペロリと平らげた母は、まだ少しだけ、私の知る母だった。
来月で、あれから1年になるのかと思うと、時間が過ぎるその速さに驚かされる。
たった1年で、母があんなに変わってしまったことにも。
1日1日を、大切に生きなくてはな、とつくづく思う。

いきなり下着の話で恐縮だが、恐ろしく久し振りにブラジャーを新調した。
コロナ禍で外出がなくなると、ブラジャーの出番もなくなり(バストの形状維持に厳しい人には許されざる怠惰だと思うがそこは許されよ)、何となく同じものをずっと使ってきたのだが、さすがにみすぼらしくなってきた。
いやその程度、さくっと買えよ……と思うのは、たぶん男性だと思う。
ブラジャー、それもきちんとしたメーカーのものは、知らない人が思っているより、遥かにお高い。
靴下を買い換えるのとは話が違うのだ。
いや、靴下も高いやつは高いか。そうか。
といっても、私は肌が弱いので、何の装飾もない、よく言えばシンプル、有り体に言えば無骨なブラを買うので、比較的安価に済むのだが。
思いきって新しいものを手に入れてみると、やはり、ホールド力が全然違う。
フルカップを買ったせいもあるが、安定感が凄い。
やはり、ブラジャーに設定された寿命は本当だったんだなと実感した。
私は長らく、ブラジャーのゾンビを着用していたことになる。
悪いことをした。
成仏してくれ……と呟きながら、じょきじょきハサミを入れてゴミ箱に入れた。

こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。