ちょいちょい書くかもしれない日記(ジェルボール)
ジェルボール、ご存じだろうか。
そう、洗濯に使うあれ。四角いブロック状の、洗濯機にぽんと放り込めばいいだけの便利な洗剤だ。
あれが、我が家には600個近くある。
これでも、日々使いまくって、だいぶ減らしたのだ。
何故そんなことになったかといえば、原因はひとことで言えば母の認知症である。
昨年、新型コロナに倒れるまで、母は「頻繁に洗濯し過ぎる人」だった。
認知症がもたらす強迫観念が徐々に強くなり、洗濯機の中に少しでも洗濯物が入っていると、耐えられなくて回してしまうのだ。
ひっきりなしに洗濯していたようで、洗剤の減り方と水道代と電気代が尋常ではなかったのだが、指摘すると烈火の如く怒り出すので、そっとしておくしかなかった。
その母が愛用していたのが、ジェルボールだった。
どのくらい洗剤を入れればいいか、考えるのが難しくなっていたのだろう。
ジェルボールなら、毎回1つ使えばいいだけなので、気が楽だったのだと思う。
その分、ジェルボールが切れたらどうしようという恐怖も強かったようで、私にもしょっちゅう「Amazonで買ってちょうだい!」と言っていたが、自分でも、生協の個配カタログで見かけるたびに手配していたようだ。
実家じまいで掃除をしたとき、義妹と顔を見合わせ、天を仰ぐくらい大量のジェルボールがあちこちから発掘された(他の洗剤や柔軟剤も山ほど出て来た)。
お徳用は、本当にお得な数が入っている。袋が、でかい。
義妹が二等分してくれたので、ひと山分を引き取り、かれこれ1年近く使い続けてきたが、まだ減った実感は得られない。
いつかは使いきるだろうが、新しい洗剤も試してみたいタイプの人類なので、モダモダする。
サランラップ、ゴミ袋、水とりぞうさん、カセットボンベ、飲み物。
実家から持ってきた物たちが、未だ、備蓄部屋に溢れかえっている。
義妹は、お友達に配りまくったらしい。それもアリだったな……。