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ちょいちょい書くかもしれない日記(新しいPC)

そもそも最初からやや挙動不審気味だったにもかかわらず、共にコロナ禍のいちばんきついときを乗り越え、何十冊かの本を共に作ってくれた大事な仕事の相棒、デスクトップPCが、先日、律儀にも青い顔で辞世の句を詠み、別れの日が近いことを告げてくれた。
修理に出すことにあまり意味を見いだせないだけの年数を、我々は越えてきてしまった。
あと正直言うと、ちょっとデザイン的に使いにくかったのよ、君。
モニター直置き一体型デザインはお洒落だけれど、実用的ではなかった。
たぶんそう思った人が多かったのだろう。
同じメーカーの最新機種を見たら、クラシックなデザインに戻っていた。
台座と脚つきのモニターは、高さが調節できるやつだ。助かる。
瀕死のPCが、散らかしまくったデスクトップを整頓し、データ引き継ぎの準備をする猶予をくれたのだ(たとえまともに稼働するまでに、毎回再起動を6回繰り返す必要があろうとも)。
新しいマシンを買おう。そして、労働環境をきちんと復元しよう。
そう思い立って一週間後、新しいデスクトップPCが我が家にやってきた。
本当に丁寧かつ機能的な梱包だ。ありがたい。
ありがたいが、外した発砲スチロールのパーツが本当にでかくて指定ゴミ袋に詰まりきらず、そこでまず四苦八苦した。
元のPCはそのままに、まずは座卓で新しいPCのセットアップを始める。
昔に比べれば、本当にこの作業が楽になったなと痛感する。
大昔は、PCを買い換えるたびに三人目の綾波の相手をするみたいだったなあと懐かしく。
無論、今のほうが楽でいい。
唯一、昔を懐かしむとすれば、太古のマッキントッシュだ。
正月を寿ぎ、私の誕生日を祝ってくれた。
あれは陰キャにはとても嬉しいことだった。
職場の自席で、まだモノクロだったモニターの小さな画面に「ありがとう」と頭を下げたのを、今も覚えている。
そういえば、ずっと使っていたメールソフトが静かに販売終了していたのには驚いた。
古いバージョンの一太郎を後生大事にとってあったので、そこからインストールすることはできたが、いつまでも使えるというわけではない。
愛着はあるものの、これからのことを考えなくては。
気に入ってたんだけどな~。
新しいマシンのセットアップが済んだので、机の上を綺麗にしてから据えた。
これから、いい仕事をたくさんして減価償却せねば。


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椹野道流
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