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ちょいちょい書くかもしれない日記(固定電話)

そういえば最近、留守電が入っていないなあ、と何の気なしにチェックした実家の固定電話、受話器を上げても謎の音しかしない。
バリバリバリ……とずっと異音が聞こえる。
あれ、と思って、私のスマホからかけてみると、着電はするが、受話器を上げても、やはり異音しか聞こえない。
はわわ。こりゃ壊れてるわ。
でもいったい、いつから……?
もしかしたら、あまりにも凄すぎる湿度に電話機がやられたのかもしれないと、新しい電話機に交換してみたが、やはりダメである。
もう解約してもいいのでは……という考えも頭をよぎったが、いや、やっぱりまだ早い。
母が、固定電話の番号を登録しているあれこれがきっとまだたくさんあるはずだし、父に至っては、死後、携帯電話を解約してしまったので、まだ彼の死を知らない古い知人との唯一の繋がりは、この固定電話なのだ。
もうしばらくは、生かしておきたい。
あるいは、先日、父から母に名義を変更したときに、何か支払い的なことで落ち度があっただろうか、とNTTに問い合わせたら、調べたところ、どうも故障っぽいのでとりあえず技術者を手配します、とのこと。
あのカビだらけの地下に足を踏み入れてもらうのかと思うとあまりにも申し訳なく、やむなく新しい電話機を、旧私の部屋に据えた。
そちらならまだ風も通るし、室内も明るい。
やれやれである。
修理にあまりにもお金がかかるようなら、さすがにもう諦めようかな、という気持ち……いやでも。
葛藤しているうちに、夕方になって技術者の方々がトリオで来てくれた。
空調服を着ておられてちょっとホッとしたが、ヘルメットの下の顔は汗だくだ。
きっと、あちこち走り回っておられるのだろう。申し訳ない。本当に申し訳ない。
とりあえず、電柱から我が家までの線は健在だった。
ということは、我が家のどこかで線がやられている。修理代が発生するやつだが、もうやるしかない。
実家は無駄に古く広いので、引き込み線がどこを通っているのか容易にはわからず、私を含め、4人で右往左往した。
とりあえず、ようやく見つかった線は案の定、湿気にやられてもはやほぼ腐敗の域に達していたそうで、ダメージを受けた部分を豪快に切ってどうにか繋いで、電話は使えるようになった。
次に湿気にやられたらもう、そのときは諦めて解約しよう。
そう思いながら、お礼を言い、水と塩気がおいしいお菓子を差し上げてトリオ・デ・おじさんを見送った。

家に戻ってすぐシャワーを浴びたが、やはり身体の中に熱がこもっていて、頭がちょっと痛む。よろしくないやつだ。
もう一度、今度はしっかり水を浴びて、水分多めの軽い食事をして、涼しい部屋で2時間あまり寝たら復活した。
新型コロナの病後は、色んなことにとにかくダメージを受けやすくなる。
去年それを嫌というほど学んだので、今年は用心深く過ごそうと努めてはいる。
というか、せっかく復活途上だったのに、再び崖を転げ落ちた感じの疲れやすさが戻ってきた。
罹患前の二割、三割くらいしか動けない感じがする。
焦らず無理せずこつこつやるしかないけれど、まあ焦るよねえ。

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椹野道流
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