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ちょいちょい書くかもしれない日記(猫待ち)
昨夜は、午前2時くらいまで、どうしても諦めきれずに猫を玄関で待っていた。
運転があるので布団に入ったものの、手足が冷え切って、なかなか眠れなかった。
ここ1ヶ月ほどは、新入り猫を抱っこして寝るのが習慣になっていたので、不在が心に痛い。
私の心労などどこ吹く風で帰ってきてくれたらいいのだが。
今朝も、4時過ぎからずっと玄関にいたが、新入り猫は姿を見せなかった。
久し振りの外を謳歌しているのだろうか。この寒いのに!
昨日、ご近所の猫寄り合い所のカメラにはそれっぽい猫が映っていたが、小屋の中なのでよくわからなかった。
せめてそちらにお邪魔して、ゆっくり眠れていますように。
私の緊張が伝わってしまい、他の5匹の猫たちもそわつき、疲れている。
今朝は、いちばん大きくていちばん繊細な長男猫がついに不安発作を起こし、ハッとした。
新入り猫のことで頭がいっぱいで、他の猫たちに気持ちを向けてやれていなかった。
これではいけない。
出勤まで一緒に寝ようと言ったら、長男猫はベッドに上がってきて、ご機嫌で私をしばらく捏ねてから、子猫のように熟睡していた。
本当に申し訳ない。家の中にいる子たちを不安にさせないようにしなくては。
……とは言うものの、夕方に講義から帰って、ヤバい目薬をさし、風呂に入ってからは、1時間おきくらいに近所を徘徊する不審人物と化していた。
なんだかじっとしていられない。
それ以外の時間は、玄関の扉を薄く開け、そこに座ってただ待っている始末。
胃袋に石が詰まったみたいな感じで、何も食べたくないし。
玄関を開けて待っていると、ベランダで暮らす猫がちょいちょいやってきて、面白そうに覗いていく。いいんだけど。
彼を見ていると、この寒さもどうにかなるのだな、と少し心が安まる。
私のほうは、USBブランケットを手に入れたので、昨夜よりは暖かい。
ただ、深夜に玄関開けっぱなしはさすがに色んな意味で怖いので、防犯カメラをオーダーしてみた。
一分でもこの場を離れて、もしそのあいだに帰ってきたら……という強迫観念のようなものがあって、たいへんよろしくない。
カメラでそこを解消したい気持ちもある。
そんな対策が無駄になるほどあっさり帰ってきてくれたら最高だが、私は常に最悪を想定するほうの人類。
グンニャリしながらも、昨日、玄関で寒さに震えながら準備をした今日の講義をどうにかこうにかまともにやり遂げられたことに、達成感と安堵感がある。
今日はそのふたつの助けを借りて寝よう。
おっとその前に、未練がましいが、もう一度だけ外の様子を見よう。
そう思って玄関扉を開けたら……おやぁ?
さっき家に入る前に、せっかく動物愛護協会さんから借りたんだしなと、新入り猫の大のお気に入りのおやつを入れて、仕掛けておいた捕獲用のかごに、なんか入ってる!
たぶん、ベランダ猫か、地域猫の誰かだろうと高を括って、被せてあった新聞紙をめくったら……あれ、コーヒー牛乳色のお尻が。
なんと、新入り猫がハチャメチャに怒りながら詰まっているではないか……!
ちょっと……まさか、まだ捕獲かごに入っちゃうの、君。
びっくりしたー! 嬉しいけど、マジか的びっくり!
うわあああ……とかごごと家に担ぎ込み、蓋を開けた。
本猫は「おこです!」と二階のベッド下に一目散に駆け込み、しばし唸っていたが、わりとすぐ降りて来て、食べて、寝た。
他の猫たちは、入れ替わり立ち替わり、お帰りの挨拶に行っていた。
私はホッとしすぎて、明日は寝こむかもしれない。
よかった。本当に安心した。
たくさんの方々に、喜びと安堵のメッセージをいただき、ああ、心強かったな、ありがたかったな、としみじみ感謝の想いを噛みしめた。
動物愛護協会の方も、近所の猫寄り合い所(たいへん立派だった)を設置しておられるお家の方も、心配して励ましてくださった。
ありがたい……。本当にありがたい。
私は雪の中、二夜にわたって近所を頻繁に練り歩き、隙間という隙間を懐中電灯で照らす怪しい女と化したが(絶対見られている。そういう町だ)、やむを得ない。必死だったのだからして。
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