見出し画像

ちょいちょい書くかもしれない日記(谷原章介なかりせば)

腰がそろそろ不穏オブ不穏なのと、来週に遠出を控えているのとで、今のうちにと時間を作って整体へ。
何かを整えてもらうというより、使えていない部分、強張っている関節を指摘してもらい、改善策を話し合いながらほぐしてもらうという感じ。
このあたりの業界で当たり前のようにまかり通っている概念的表現を使わない人なので、議論がしやすくて助かる。
医師の顧客が多いというのもむべなるかな。
とはいえ、最近の我々のもっともホットな話題は、実家じまいと独身者の終活である。
切実であり切なくもあり、なんなら少し滑稽でもある。我がことながら。

その後、母の面会と、父関係の用事を済ませて、打ち合わせまでにと大慌てで帰宅したら、もう外はだいぶ暗くなっていた。
夜の生き物なので、日暮れが早いとそれだけで嬉しい。
それにしても、昨夏から、これほどまでに自分の時間がとれないものか……と驚いてばかりだが、今日もまた新鮮に驚いた。
まあでも、父が置き去りにした仕事を片付けるための資格とスキルが自分にあることは、ありがたい。他人様に迷惑を掛けずにすんだ。
今日は大阪の下町をぐるんぐるん回ってきたのだが、昔ながらの商店街を歩いていたときに、店先のベンチに並んで腰掛けているパイセン女子のひとりが突然、「かたわらに~谷原章介なかりせば~~」と上の句を発した。
すると隣のパイセン女子が「倒れてみても損ばかりなり~~」と流れるように下の句をつけるものだから、どんだけテレビっ子やねんという気持ちと、教養ゴイスー! な尊敬と、谷原章介に抱き支えられたらそら素敵よな~という共感が入り交じって、凄く複雑な顔つきで通り過ぎたと思う。
たぶん、地域の川柳の会か何かに入っておられるのではなかろうか。
言葉の用法とかそんな野暮なことはぶん投げて、この素直で自由な歌詠み、たいへん素敵であった。

帰宅して猫の世話をどうにか片付けたところで、遠隔打ち合わせ。
どうしようもなくくたびれてしまい、冷凍のスープカレーとパックご飯で夕飯。
スープカレーは、お値段据え置きで中身が100グラムも減っていた。
スープはもちろん、具材があからさまに小さくなっている。
こういう実質値上げ、ほんと嫌い。

隔離部屋の猫は、たいへんマイペースに元気にしている。
もう獣医師からは先住と合流させても別にいいと思いますよと言われているので、世話をしている間は引き戸をそこそこ開けてある。
気が向いたら他の猫たちがやってきて、なんとなくコンタクトしたり、おとなしめにシャーしたりして出て行く。
新入り猫のほうは、誰が来ても気にしないし、自身はまだ特に部屋から出たくないそうだ。
好きにすればいいと思っている。
猫のかかりつけ病院は、セカンドオピニオンや休診日を考えて二カ所持つ体制なのだが、いずれの先生も「七年外で暮らしてきたとは思えない健康体」と仰っていた。
これからもその調子で頼む。

いいなと思ったら応援しよう!

椹野道流
こんなご時世なのでお気遣いなく、気楽に楽しんでいってください。でも、もしいただけてしまった場合は、猫と私のおやつが増えます。