山師の根性 || Powered by Michiru Resources

山梨県で「みちるリソース」というブティックを経営しています。金属スクラップの錬金術、音声メディアのマーケティング術の研究をしています。 https://www.michiru-resources.com

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最近の記事

リサイクルの優等生 銅の魅力は、「つるつる~のくるるん」

銅には、そこはかとない〝魅力〟があります。 なぜ、惹かれるのか。なぜ、アルミではなく、ステンレスでもないのか。いわんや、産業の雄、鉄でもない。 今回は、銅の再生に携わる筆者が、その秘密を探りたいと思います。 時代の寵児昨今、電気自動車の台頭によって、アルミが持て囃されています。 「経済性、加工性を実現しながらも、『軽くすること』に長けた金属」だからです。車の重量が軽ければ軽いほど、電池が長持ちするのです。長持ちするということは、走行できる距離がぐんと伸びることを意味し

    • 「銅はどうかな?」みたいな月並みな質問をAI (ChatGPT) にしたら、とても真っ当な回答をしてくれたよ

      Michiru: 銅の価格は今どうなっているのでしょうか? 最近のことは、ググれ〇ス 何の気なしに、 #OpenAI 社が提供している #ChatGPT に、「銅相場について、ドウ思っているのか」訊いてみました。 結果、「学習データが十分に提供されていないため、ごちゃごちゃと御託を並べるつもりはございません。(ググれ〇ス)」とのことであった。 では、「2021年時点での状況は、ドウだったのか」と聞きなおしました。その結果が、下記の通りです。 Michiru: 2021

      • はい、おつかれさまです。環境経営。

        「こんばんは。今日もおつかれさまです。」 noteを開くと、こんな“気の利いた挨拶”が、本文記入欄に埋め込まれている。果たして、自分は、「今日も疲れている」のだろうか。世間様が望むような“疲れ”を獲得できたのだろうか。 今日は、平素よりお世話になっている他人を喜ばすことができたのだろうか。あの人は、こころから「おつかれま」と思ってくれているのだろうか。それとも、定型業務の一環として、「何卒よろしくお願い」してくれているのだろうか。はて。 noteで記事を書くときは、これ

        • web3 とスクラップ業界の行く末

          ここのところ、自分の身の回りのことで、山ほど考えることがあった。例の流行り病も、未だに元気だ。そんな、己に降りかかる災難や障壁を、どうにかこうにか解決できるよう。毎日、ギリギリの生活を、相も変わらず送っている。 web3 って、そもそもなんだろ 今まで、奥歯の奥の奥に詰まっていた関心ごとの一端が、なんとなく朧気に見えてきたような気がしたので、アウトプットしてみようと思います。 その関心ごととは、まさに世間を席捲している、あれ。「ウェブスリー ( #web3 ) 」であり

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        • 山師の根性 || LMEとはなんぞや
          5本

        記事

          大人のための“都市鉱山”入門 お金になる E-scrap 電子基板編

          巷では、「五輪メダル 🏅 を都市鉱山からつくる!」とか、「地下資源依存からの脱却」、「日本は、 #都市鉱山 #資源 に恵まれている」といった話が頻繁にされるようになりました。 昨今、いわゆる #SDGs 🌎 の文脈の中で、環境に対する施策が具現化され、人類の意識変革が進み、もっと実利的な“経済対策”としての #グリーンディール といったパワーワードが生み出されました。実際に、欧州を中心とした“大陸”では、リニア型産業構造からの脱却を喫緊の課題とし、循環型への切り替えを進める

          大人のための“都市鉱山”入門 お金になる E-scrap 電子基板編

          ラポールとグリーンディールと静脈産業の今後について

          以前、《ラポール》について書きました。 こんな世知辛い世界の中だからこそ、他者との関係性の深さが、“生きやすさ”に多大な影響を与えます。 反対に、関係性が希薄なまま、オンラインでも、ズーム越しでもなんでもいいんですが、無理くり、「わたしたち、画面越しだけど、きちんと話もできて、合意形成もできているから、直接会わなくても、大丈夫だよね!」みたいなノリで物事を進めてしまうと、思いの外、「あれ?こんなはずじゃ…」といった事態に陥りがちです。 それでもうまくいっている、“ワーク

          ラポールとグリーンディールと静脈産業の今後について

          他人の気持ちを理解する必要

          久しぶりの投稿です。世間では、ノーベル物理学賞を受賞された、“米国人の”眞鍋淑郎博士の話題が耳目を集めています。 受賞会見の中で、「アメリカでは、やりたいことができる…他人の気持ちを気にする必要がありません」と仰ったそうです。 本当にそうでしょうか。本当に、アメリカ人は、「気持ちを読まない」のでしょうか。 個人的な“感覚”で申し上げると、「いや、そんなことないはず」です。(筆者は、大学時代に1年ほど米国で生活していました。) 日系人と二ホン人当時、大学の斡旋で、ホーム

          他人の気持ちを理解する必要

          電気銅の値段と鉱石の関係性

          前回に続きまして、今回も、「電気銅とはなんぞや」ということと、「電気銅の値段って、どうやって決まるの」について、当方なりの見解をしたためさせていただきたいと思います。 ここでは、これまで言及して参りました「(a) LME電気銅価格」と「(b) 建値(≒電気銅販売価格)」の間に、「(c) 銅精鉱購入価格」という、もうひとつの概念が登場します。 電気銅販売価格(製錬メーカーの製品販売) (b) は、「電気銅メーカー(製錬所側)が、製品を売る際の販管費・取り分を“プレミアム”と

          電気銅の値段と鉱石の関係性

          電気銅とは

          前回に続きまして、今回も、「建値とはなんぞや」ということと、「電気銅とはなんぞや」について、当方なりの見解をしたためさせていただきたいと思います。 記事の中で、建値とは、「金属の板とかインゴットの1重量単位当たりの希望卸売価格である」ということに触れました。 金属取引上の単位 ちなみにですが、JX金属が発表されている“山元建値”の単位は、メートル(メトリック)・トン当たりの円価で示されています。重量を示す“トン”には、厳密に言うと、左記メートル法とヤード・ポンド法の二通り

          銅の“建値”とは

          我々の業界には、「建値」という概念があります。おそらく、それは、他の業界でも通用する考え方だと思いますが、おおよそ「メーカー希望卸売価格」であると考えています。なんの卸売価格なのかというと、それは、重量当たり換算した“インゴット・板”の値段です。その値段をもとに、製造業者(動脈産業)からスクラップ再生業者(静脈産業)、ひいては中間業者(流通)のあいだで、各々が扱う商材の値段が算出されています。 (前もって、但し書きをしておきますが、今回の投稿は、上から目線で「ここはこう!」

          すごくどうでもいい金属のハナシをしてもよろしいでしょうか

          先日、飲みました。うちゅうブルーイングの "Metatron" という、巷で流行っている #クラフトビール を。結論から申し上げると、大変美味しかったです。聞くところによると、この醸造所の商品は、発売されるとすぐに売り切れてしまうとか。たしかに、筆者が #山梨県 内の酒屋さんに足を運んだときには、いくつかの商品スペースが設けられていましたが、ほとんどが在庫ゼロないし、残り数本といった感じでした。 好きなんだけれども… 高いですよね。値段のハナシです。よなよなエールが発売して

          すごくどうでもいい金属のハナシをしてもよろしいでしょうか

          LMEの取引形態

          今回の投稿は、 #LME 公式ウェブサイトに掲載されている、デジタル・リーフレット "A Detailed Guide to the London Metal Exchange"を参照させていただきました。あくまでも、個人的な備忘録としてまとめた内容です。齟齬ないよう確認していますが、記述内容につきましては、すべて本家が正となります。ご了承ください。 概要・⾮鉄⾦属業界におけるトレーディングのメッカ ・世界中に認定倉庫を34カ所に、550拠点を有す ・年間35億トン相当の⾦

          なにをもって「完了」とすべきか

          起きがけに、ふとスマートフォンに目をやると、こんな文言が目に入った。 「米軍、アフガン撤収完了 国際テロのリスク消えず」 得も言われぬ、なんとも奇妙な幕引きであった。そりゃあ、「なんとかのリスク」とやらは消えないと思う。20年もの間、どこぞの“正義”を押し付け、無名の英雄たちの命を犠牲にしてきたにも拘わらず、終いには、「完了した」と。なにが得られたのだろうか。なにをやりたかったのだろうか。途中で、「ああ。もうダメだな」と思える瞬間は、なかったのだろうか。“英断”は、なかっ

          なにをもって「完了」とすべきか

          アバターとアフガニスタン

          あなたは、《 #アバター 》という作品を覚えているだろうか。 ジェームズ・キャメロンが、監督・脚本・制作・共同編集を担い、2009年に公開された作品です。(光陰矢の如し!) 来年、次作が公開される予定で、その先の続編も既に、配給会社との間で契約済みとのこと。つまり、公開時期はそれぞれ未定ながら、当該作品の製作側は、長い時間軸の中で、滔々(とうとう)と「《アバター》とは、“なんぞや”ということ」を入念に語ってゆく意向があるということです。 陰謀論を一種のエンターテイメント

          アバターとアフガニスタン

          「ラポールを醸成する」ことの大切さ

          普段、「金属のスクラップくずが原料だのなんだの」とか、「スクラップは、コモディティだ!」などと、よくわからないことをつぶやいています。 今回は、よりによって、《 #ラポール 》について考えてみたいと思います。自己啓発本や心理学の教科書なんかで登場する、パワーワードです。 オンラインweblioの定義によりますと、下記のような意味となるようです。 (一致・調和を特徴とした)関係 オンライン英英辞書の定義によりますと、下記のような意味です。 a friendly, ha

          「ラポールを醸成する」ことの大切さ

          LME (London Metal Exchange) の歴史

          概要ロンドン金属取引所は、19世紀、イギリスの産業界の金属に対する飽くなき欲求を満たすために設立されました。ロンドンの帽子屋の上階で産声を上げたLMEは、世界最大の非上場企業に成長しました。その140年の歴史を通して、世界最大の非鉄金属を取り扱う一大マーケットとして認知されています。 引用: REUTERS "Chronology-History of the London Metal Exchange" 歴史 | 1571年 |  ・世界初の商品取引所である王立取引所が

          LME (London Metal Exchange) の歴史