Michiru

研究テーマ関連の思索、読んだ本の感想、日常生活や仕事での気づきなどのメモ

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マガジン

  • 備忘録

    不定期な日記であったり、仏教や樹木など趣味の話

  • 信念

    座右の銘や信念のようなもの

  • 探究

    6つある研究テーマそれぞれの考察。

  • 読書

    要は、読書録

最近の記事

【法話?】2歳児の「分別」

仏道を15年も歩んでいると、日常のひとこまから自然と法話を紡ぎ出せるようになってきた。 — 2歳になって段々しゃべるようになってきた、次女が最近なにかにつけて、「みおちゃんは、にさい、だからさぁ」と言うようになった。「もうお姉さんなんだから」という意味合いだったり、「まだ幼いんだから」という意味合いだったり、状況によって使い分けているのが面白い。褒められるようなときには前者で、叱られるときには後者、というようにだ。 これは自分の中でなにが良くて、なにが悪いかの分別がつくよ

    • 探究テーマ(2021年)

      2011年春に大学を卒業してから、丸10年経過しました。毎年自分の中で探究したいテーマや問いを更新しているのですが、ちょうど新年度迎えたこともあり、正月時点でまとめていた問いを言語化したいと思います。 大きな問いは以下の通り。 「人間を中心とした包摂的な社会はいかにして可能か」 そして仮説としている解は、敢えてニュアンスを伝えるために英語にしているが、以下の通り。 「Human-centred Approach: Small is beautiful. Big is re

      • スモールの実践 〜自然と人間の営み〜

        先日、生活協同組合のみなさんと一緒に、山梨県大月市初狩町で味噌つくりをしてきました。米麹をパラパラにばらす、塩を揉み込む、大豆をミンサーですり潰す、全部樽に入れて腰を入れてまぜっ返す。普段とは違う五感の使い方に心が洗われたひとときとなりました。近くの畑でネギを収穫しましたが、土に触ったのも久しぶりかもしれないです。麹と塩は購入したものだが、その他は自分たちで育てたものとのことです。朝から仕事して、みんなでお昼に食卓を囲み、昨年同様につくった味噌で作る味噌汁をいただいきました。

        • スローの実践 ~Decency(良識)に立ち返る~

           昨年暮れくらいから、スロー(Slow、ゆっくり)の実践を始めました。日々の生活において、時間の使い方や消費のリズムをスローに、敢えて「不便・不自由」にしていくことです。自分の中で明確な定義があるわけではないですが、昨今のスローライフやスロームーブメントにも通ずる部分があると思っています。  たとえば読書でのスローの実践についてです。これまでは、気になった本があればオンラインショップのアプリでポチッと1クリックで注文して、翌日に配達され、そして半分くらいは積読になったままで

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          読書録『SDGs投資 資産運用しながら社会貢献』(渋澤健さん)

          コモンズ投資会長の渋澤健さんの新著『SDGs投資』を読んでみた。独立系投信会社で「コモンズ30ファンド」などで有名な同氏が、投資の本質や哲学、SDGsとESG投資、コモンズ投信、インパクト投資などを語っている内容だ。 印象に残ったのは、長期投資に必要なのは「未来を信じる力」とし、またミレニアル世代を社会変革の旗手と期待を寄せている点だ。同氏は日本社会のリズムを30年周期で捉えていて、コモンズ30の「30」も同氏が30年一世代と考え、長期投資を志向する意味で名付けたそうだ。そ

          読書録『SDGs投資 資産運用しながら社会貢献』(渋澤健さん)

          インパクト投資の考察

          インパクト投資という手法が最近注目を集めている。GIINによれば、インパクト投資とは、「インパクト投資とは、金銭的リターンに加えて、ポジティブで測定可能な社会面・環境面のインパクトを生じさせるという意図を持って行われる投資である」とされる。欧米を中心に盛んになっている。 インパクト投資とは、金融資本主義で揶揄されるように株主至上主義で格差が極端に拡大したことへの投資家の反省や「市場の失敗」とネガティブに捉えれてきた事業活動の負の外部性への反省を踏まえての一種のパラダイムシフ

          インパクト投資の考察

          探究テーマ(2020年)

          研究テーマ 1)社会のパラダイムシフト(社会変革)論 2)コモンズを媒介とした協働と連帯を育むような社会統合論(物質面からのアプローチ) 3)規範(べき論)からの自由論(心理面からのアプローチ) 4)方法論としてのインパクト投資・社会的連帯経済・社会運動・市民運動 5)社会契約論における企業 6)仕事の未来(Future of Work) 人間、労働、土地の脱商品化 研究の動機 ・前職ILO・現職SIIF、そもそも学生時から探究してきたことで、社会をより良い方向に変革(tr

          探究テーマ(2020年)

          縁に隨う

          「隨縁(えんにしたがう)」、これは私がイギリス留学するに際し、10年来の付き合いになる地元のお寺、圓融寺の住職から贈られた言葉です。人によっては受動的に響くかもしれないですが、私はこの言葉が好きです。 思い返せば、この言葉は、いずれかの道を選択するかというときにいつも背中を押してくれたし、そもそも道がひとつしかなく、しかも険しそうな道だとわかっているようなときでも、前向きな気持ちにしてくれたように思います。 私は大学を2011年春に卒業しました。リーマンショックの影響を受

          縁に隨う

          走る

          最近、深夜に走っている。日課とまではいかないが、長女を寝かしつけた後に、丸子橋を渡って、浅間神社を参拝し、境内横の展望台から武蔵小杉のタワマン夜景をみながら、少しクールダウンして、また橋を渡って帰るまでのコース。たぶん往復で3キロ満たないくらい。 少しキツいくらいのペースで走ると、頭の中がよい具合に空っぽになる。考えことをして、煮詰まっているときにはよく走る。イギリスの大学院の試験期間中もよく走っていた。また走り始めたのは、在宅勤務が3カ月続く状況でリフレッシュしたい気持ち