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82年生まれ、キム.ジヨン (ネタバレ注意)

観ました。(hulu配信)   おもしろかったです。

2019年の作品。原作は2018年。 日本でも話題になった本です。ほんの数年前のことですけど、この作品から韓国のことがよく見えました。我が国はどうだろう、私はどうだろう、そんなことを考えながら観ていました。

韓国のとても閉鎖的で封建的な考え方と、それらに抵抗し続ける女性たちのあり方を知りました。私は韓国といえばKpop、ジミンペンでもありますので彼らの物腰の柔らかさから、韓国男性は素敵、優しい、そんな印象しかありませんでした。韓国女性は強い。そういうイメージもありますよ。ですが、この作品は、男性が稼いでくるもの。女性は子育てするもの。義実家では永遠に遠慮して立ち仕事をし続けるもの。息子は優遇(進学も就職も)し、娘は結婚すれば良い、と言う考え。そんな隣国の現実を知りました。昔の日本はそうでしたよね。

余談ですが私の父は、そんな神奈川の田舎(男子を優遇する地域?)出身ですが、一人娘の私に対しては「女だから」「女の子だから」と言うフィルターは微塵もなく育ててくれました。進学も進路も。私の才能の有無はさておき、海外留学はしなくて良いのか?と結婚する直前まで言っておりました。私の母は、私が出産すると息子二人を一緒に育ててくれました。保育園を探すこともなく・・・。そして私の夢であったピアノの先生を、今まで続けさせてくれる両親と主人の理解がありました。

ジヨンは母、妻、嫁を完璧に、そして自分を押し殺して全うしていました。
そもそもそれが私にはできなかったのですけど、周囲の理解があってのことです。義実家の方々も皆、温かいので。性格があるとは思いますが我慢をしてしまう、できてしまうジヨンは精神崩壊となります。

ジヨンの母も、義理の母も皆、母と妻と嫁であることに変わりはないのです。立場が違えはパワーバランスがこうも違うのかと、不思議に感じます。

今現在、子育てや、嫁姑問題に悩んでいる方なら、とても共感できる作品なのではと思います。

少子化の日本。子育てが楽しく思える生活と経済を保証してくれる政治が必要です。  サスペンス的な事件が起こるわけではありませんが、考えるきっかけになるかも。機会があればぜひ!!


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