リップヴァンウィンクルの花嫁
観ました。
綾野剛さんが出ているから・・・・観た、というきっかけ。開始して数分、「岩井俊二監督的な空気だなぁ」と。そして画面を止めて調べたら、やはり彼の作品でした。
日常の風景をドキュメンタリーのようなカメラアングルと台詞回しで作り上げるのが岩井監督っぽいと私は思っています。
非日常でもなく、サスペンスでもホラーでもなく、こんなことあるかもな・・・・と感じるストーリー。もちろん滅多には遭遇しない出来事が描かれていますが。
綾野剛さんのかっこよさは、口調と声と笑顔だと思いました。黒木華さん主演ですが、彼女もまた、自然体を演じることが大得意の女優さんだと思います。
なんとも言えない感覚になる作品でしたが大変面白かったです。
ガンガン自分から人生を切り開いていく、という主人公ではありません。むしろ真逆。仕事も結婚も、なんとなく成り行きに身を任せる、というヒロイン。
岩井監督のヒロインは、そういう空気感の女性が多い気がしますが、どうですかね。
私とは少し逆の性格、と思うので、それはそれで、違う人生を少しだけ擬似体験させてもらえたという満足感を得ました。