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パール (ネタバレ注意)
観ました。(アマプラ配信) いやーーー。観るには気合いが、という印象でしたからやっと今回重い腰を上げまして。 感想は・・・面白かったです。
まずA24関連が好みなんだよな・・・という再認識。直球型ではないというか。もちろん「X」も以前観ましたので、それ以前の物語でしたし、彼女(パール)がどういう気質なのかを存分に描いてくれたと思います。
中二病という言葉がありますが、彼女は二歳児のまま成人した感じ。わがままも駄々も歳とともに、諦めたり我慢したりを普通は覚えます。思い通りにいかない相手には容赦無く手を下す。自分の立ち位置を変えることができず、環境を受け入れられず、別世界の人に嫉妬する。だけど自分の夢は、少女のような気持ちのまま、実現しよう、できる、そう信じている。
印象的なのは、彼女が何かしら優しい言葉をもらうと、瞳を輝かせて「本当にそう思う?」「ありがとう!!!」そう言う彼女は偽りなく、そう信じて嬉しそうにします。人を信じているからこそできますよね。
私は「X」よりこちらの方が面白かったです。
また別の視点で、好みだと思ったのは、<音楽>。もちろん映像のレトロ感、と独特な演出、カメラワークとの相乗効果ともいえますが、<音楽>が彼女の純粋な夢とダークでリアルで悲しい現状を、とてもうまく表しています。
余談ですが、湊かなえさん原作「告白」の中で使われた「MILK」という曲。決して愉快な映画ではないのに、残酷であるはずの子供達が映し出される中で流れる、かわいい子供の歌声(BGM)。 底抜けに楽しいメロディー。その後悲劇が起こるのですが、それを思い出しました。 ストーリーと<音楽>のギャップ。そこに強く惹かれるのです。見合うBGMより、逆に効果が高まる気がします。 「パール」のメインタイトルは、彼女のダンサーになるという夢とリアルな運命を予見したような旋律だと思います。
そして何よりヒロインを演じているミアゴスさん。大好きです。彼女の最新作がいくつかありますが、どれも観たいと思っています。
機会があればぜひ!!!